「レッドタートル ある島の物語」、カンヌ国際映画祭で喝采!マイケル監督、鈴木敏夫プロデューサーも感激
『レッドタートル ある島の物語』がカンヌ映画祭の「ある視点」部門で公式上映された。スタジオジブリが製作に、高畑勲監督がアーティスティック・プロデューサーに参加する話題作だ。
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『レッドタートル ある島の物語』は、嵐の海で遭難し、無人島に辿り着いた男の物語。男は島から脱出しようとするが、見えない力によって何度も島に引き戻される。そんな男に一人の女が現れる。映像の美しいアニメーションに相応しい神秘的なストーリーが繰り広げる。
カンヌ映画祭は、世界で最も注目される国際映画祭としてよく知られている。「ある視点」部門は、そのなかで独自性の個性を持つ作品をピックアップする伝統のある公式部門のひとつ。独自の賞も設けている。「ある視点」部門での上映から、世界的に羽ばたいた監督も多い。
しかし、本作の監督であるマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットは、すでに世界的な注目を浴びている。2001年に発表した短編アニメーション『岸辺のふたり』が圧倒的な評価を受けた。米国アカデミー賞短編アニメーション映画賞、アヌシー国際アニメーション映画祭、ザグレブ国際アニメーション映画祭、広島国際アニメーションフェスティバルの各グランプリなど数々のアワードに輝いた。
マイケル監督の長編作品を観たいと考えたスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーがアプローチし、『レッドタートル』の制作につながった。さらに制作には高畑勲監督も参加、綿密なやりとりのなかで、8年をかけて完成した。そして今回、アニメーション界、そして映画界が待望するマイケル監督の長編映画のお披露目となった。
座席数1000席のドビュッシーホールでの上映は、全て埋まり大盛況。そして、上映後にはスタンディングオベーションが沸きあがり、それが5分以上も続いた。目の肥えたカンヌの観客も満足させる出来栄えだった。マイケル監督と鈴木プロデューサーの2人は、これに大感激だった。
マイケル監督は「本当に感謝の気持ちでいっぱいです。スタジオジブリのアニメーション制作の豊かな経験から生まれる様々なアイディアはこの作品を作るうえで、とても素晴らしいものでした。」とその感想を語った。
また鈴木プロデューサーは、「スタンディングオベーションを受けて、本当にカンヌに来てよかった。10年かかっているので喜びもひとしおです。高畑さんも来てくれたら喜んだと思います。ジブリ作品は5月前に完成したことがなかったので、今回初めてカンヌ映画祭に来られて光栄です。」とカンヌでの歓迎を満喫した様子だ。
『レッドタートル ある島の物語』は、日本では9月17日の全国公開が決まっている。配給は東宝である。東宝が海外監督のアニメーションを配給するのはかなり異例だ。それだけ本作に対する期待が大きいともいえる。カンヌ映画祭の大きな拍手も、そんな作品の高い評価を確認させたかたちだ。
『レッドタートル ある島の物語』
http://red-turtle.jp/
9月17日(土)全国東宝系にて公開
《animeanime》
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