アヌシー国際アニメーション映画祭 「GAMBA」「ここさけ」「バケモノの子」が公式上映
アヌシー国際アニメーション映画祭のアウト・オブ・コンペ2本の日本映画が選ばれている。『GAMBA ガンバと仲間たち』、『心が叫びたがってるんだ。』。
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
ここでの上映を目指して2016年は世界85ヵ国地域から2700本の作品エントリーがあった。このうち公式上映に選ばれたのは全体の1/10以下の236本である。まさに珠玉の作品が揃った映画祭だ。
4月27日に、映画祭は公式出品のうち、最後まで明らかにされていなかった長編部門の上映作品を発表した。コンペティション部門に9作品、コンペティション対象としない公式上映のアウト・オブ・コンペに11作品である。
例年、日本からの作品も多いコンペティション部門だが、今年は1本も選ばれなかった。2014年には『ジョバンニの島』が審査員特別賞、2015年には『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』が審査員賞と2年連続で受賞があっただけにやや残念な結果だ。コンペインは、地元フランスが3作品(合作含む)、カナダが2作品、それにニュージーランド、スイス、米国、韓国、ロシアと広い地域に及ぶ。アヌシーの長編部門の存在感が近年増していることから、競争もより厳しくなってことも理由だろう。
一方、アウト・オブ・コンペには、2本の日本映画が選ばれている。フルCGでのキャラクター表現が話題を呼んだ『GAMBA ガンバと仲間たち』、そして国内では興行的な成功も話題となった『心が叫びたがってるんだ。』。いずれも、グローバルに訴える力がある作品だけに、世界を代表するアニメーション映画祭での評価が気になるところだ。
アウト・オブ・コンペでは、トルコ、アラブ首長国連邦、フィリピン、中国、チェコの作品も並ぶ。まさにアニメーションの国際交流の様相を呈している。
日本のアニメーション映画はこれ以外にも上映される。映画祭名物の巨大スクリーンによる野外上映会に細田守監督の『バケモノの子』が登場する。こちらはファミリーやキッズも意識したプログラムが6作品。『アイスエイジ』『ファインディング・ニモ』、それに先頃、東京アニメアワードフェスティバルでグランプリを受賞したばかりの『Long Way North』もこの部門だ。
そして、ワーキング・イン・プログレス長編部門(Work in Progress Feature sessions)では、片渕須直監督の『この世界の片隅に』がラインナップされている。これから上映する注目作の制作過程を紹介する同部門も人気が高い。2015年は『バケモノの子』、スタジオジブリが製作出資する『レッドタートル』も紹介された。その『レッドタートル』は6月13日に招待作品として、いち早く上映される。ワーキング・イン・プログレスの制作紹介から、完成した映画として凱旋する。
アヌシー国際アニメーション映画祭
http://www.annecy.org/
《animeanime》
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