風神はヒロインのレイ　「スター・ウォーズ／フォースの覚醒」風神雷神図屏風を清水寺でお披露目

2015年11月30日、京都有数の格式と歴史を誇る清水寺の本堂に、話題の最新映画が登場した。画家・山本太郎による、《『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』風神雷神図屏風》が本堂の舞台にてお披露された。
さらに清水寺の森清範貫主が作品のタイトルにちなんだ《「覚醒」の書》を書いた。こちらも併せて披露され、日本の伝統とSF大作映画が連動したユニークな企画となった。

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』風神雷神図屏風はヒロインのレイが風神として描かれているのが話題だ。さらに赤い十字のライトセーバーを持った本シリーズの悪役カイロ・レンが雷神として描かれている。映画さながらの迫力だ。
一方、《「覚醒」の書》には”覚醒”の文字が力強く書かれ、全体的に丸みを帯びたその字は新ドロイド BB-８をイメージしている。
どちらも「スター・ウォーズ」と日本文化が見事に融合した作品となった。「スターウォーズ」シリーズがこのような形で描かれるのは初めてで、日本だけでなく海外からの熱い視線も注がれる。

2015年は“STAR WARS YEAR”として、各地の大型イベントにシリーズが登場している。さっぽろ雪まつり、青森県田舎館村の田んぼアート、青森ねぶた祭りでの＜スター・ウォーズねぶた＞の登場、鳥取砂丘の砂像“砂のスター・ウォーズ”などである。川崎のハロウィンでのSWパレードは、過去最大の観客動員を記録した。
また世界に先駆けて最新の予告編が日本で公開される異例の展開もあった。スター・ウォーズ最新作の公開に向けて熱気があふれている。

なぜここまで日本文化との融合が積極的に行われているのか。それは、『スター・ウォーズ』が日本文化に影響されて作られた作品だからだという。
例えばダース・ベイダーのデザインには日本の鎧兜、ジェダイの衣服は着物、アミダラ女王は芸者、黒澤明監督や時代劇の影響も受けている。随所に日本文化も感じられるSF映画なのだ。
今回お披露目された2作品は2015年12月8（火）～12月15（火）の一週間、清水寺経堂にて展示される。

スター・ウォーズ／フォースの覚醒
12月18日（金）　全国ロードショー
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