「ちえりとチェリー」東京国際映画祭に 舞台挨拶にはチェブラーシカも登場
10月24日、『ちえりとチェリー』と『チェブラーシカ 動物園へ行く』が第28回東京国際映画祭で上映された。会場には、中村誠監督とちえり役の高森奈津美さん、そしてチェブラーシカが登場した。
イベント・レポート
東京国際映画祭
注目記事
-
“司令官・指揮官”キャラといえば? 3位「ガンダムSEED」マリュー、2位「進撃の巨人」エルヴィン、1位は…<24年版>
-
人形アニメ「ちえりとチェリー」 クラウドファンディングの話題作が東京国際映画祭に公式上映
-
「声優と夜あそび」新クール突入! 夜あそびメンバーのプロフィール帳をチェック
会場のTOHOシネマズ新宿には、中村誠監督とちえり役の高森奈津美さん、そしてロシアの国民的キャラクター・チェブラーシカが登場。大勢のファンに向けてメッセージを伝えた。
まず2本の作品を手がけたきっかけについて中村監督は「チェブラーシカは2010年に3本制作し、正直言うとチェブラーシカからは引退しようと……」と口にした。その事実を知ったチェブラーシカは下を向いて落ち込んでしまい、観客の笑いを誘った。
監督は「ごめんね」と優しく謝りながらも「次の人に任せた方がいいのかなと思っていましたときに、ロシアの動物園でチェブラーシカがワニをやるというエピソードを思いついちゃって」と本作の構想を語った。
そのアイデアをロシア・アニメーションの巨匠であるユーリ・ノルシュテインさんに話したところ、普段は無口な彼が笑みをこぼしたので「これはイケる!」と確信したそうだ。
ただ『チェブラーシカ』はロシアのお客さんのことを考えながら作っているため「自分の動きを、ある程度制御していたようなところがあった」とのこと。そこで「もうちょっと自分なりのものを作ることができればと思い、完成したのが『ちえりとチェリー』です」と、初のオリジナル作品を生みだした経緯を話した。
そのオファーを受けた高森さんは「私が本作に関わらせていただいたのは4年前からなんです」とパイロット版から作品に関わっていることを明かした。2年前に「ちえり役を高森さんにやってもらうかも」という話を聞いたが、パイロット版の声優が完成版に起用される事例は珍しいため「本当だろうか」と疑っていたと明かした。「そのお話を聞いてからアフレコするまで2年くらいかかったので、本作への心の準備ができたと思います」と笑顔を見せた。
[高橋克則]
《高橋克則》
特集
この記事の写真
/