「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」新旧超人対談企画第3回 ダイナミックプロ編 永井豪×水島精二 3ページ目 | アニメ!アニメ!

「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」新旧超人対談企画第3回 ダイナミックプロ編 永井豪×水島精二

10月より放送開始、「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」新旧超人対談企画、第3回はダイナミックプロ編として永井豪先生と水島精二監督が“超人”についてトーク。

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■ 超人の共演を描いた最新作

――『デビルマン』はアンチ・ヒーローの代表で、『マジンガーZ』はロボットアニメの金字塔を打ち立てるなど、永井さんの作品は日本のアニメやマンガの根幹をなすものとして位置づけらているように思います。そのあたりご自身的にはどうでしょう?

永井 
ものづくりというのはつねに先人からの影響があるわけで、そこからインスパイアを受けて下の世代がまた新しいものを生み出していくものです。僕は手塚(治虫)先生の影響でロボットマンガを描いたし、ほかにもあらゆるものから影響を受けています。
今回の『コンクリート・レボルティオ』も同じですよね。下の世代からすると僕は始祖のように見えるかもしれないけど、決してそういうわけではないんです。

水島 
でも永井さんの場合、本道からのズレ方がすごくオリジナリティがあると思っていて。アニメ版の『マジンガーZ』や『デビルマン』は万人に受けいられるようにつくられていましたけど、原作漫画は先人からの影響がありつつも「自分だったらこうする」という強いオリジナリティがありました。そういった姿勢は、自分たちがものをつくるうえですごく勇気づけられます。

永井 
「新しい道を開拓する」という意識は強かったですね。誰かがつくった道を行くのは楽なんだけれど、それだと足跡は残らないですから。

水島 
これは永井さんの自伝(『永井豪のヴィンテージ漫画館』)を読んで知ったんですが、当時、週刊誌5社同時連載をしていたというのは流石にビックリしました(笑)。

永井 
あはは(笑)。それも、手塚先生や石ノ森先生がやってないことをやろうと思って始めたんです。流石に死にそうになりましたけど(笑)。

abesan水島 
そうした思い切りの良さは凄いです。だからこそたくさんの名ヒーローを生み出させてこられたんだろうと思います。

――『コンクリート・レボルティオ』ではさまざまな「超人」が描かれるということで、永井豪テイストな超人も登場するのでしょうか?

水島 
自分たちが夢中になったヒーローを下敷きとしているので、そのなかには永井豪さんが描かれたヒーローも含まれています。ただ、特定の超人ひとりをベースにしているわけではなく、いろんな超人像が複合的に合わさった感じですね。

――『サイボーグ009VSデビルマン』も「超人の共演」というコンセプトは『コンレボ』と共通しています。こちらはいかがでしょう?

永井 
企画が立ち上がったときは、サイボーグたちとデビルマンが上手く噛み合うのか心配でした。とくにデビルマンはアクの強いキャラクターなので、『サイボーグ009』の世界観を壊してしまうのではないかと。でも、出来上がったものを観ると杞憂でした。両方のキャラクターイメージを壊してなくて素晴らしかったです。
でも、両者がぶつかり合ってるシーンでは、「サイボーグをやっつけろ!」と『デビルマン』を応援しちゃいましたけど(笑)。

水島 
(笑)。僕も拝見したんですが、すごくバランスがよかったです。今、アメコミでは異なる世界観を持ったヒーロー同士のクロスオーバーものが人気ですが、まさか『サイボーグ009』と『デビルマン』で実現するなんて夢のようです。

――では、最後にそれぞれ最新作の見どころをお願いします。

永井 
『サイボーグ009VSデビルマン』は、両方のキャラクターの良いところがたくさん出ているし、それでいて物語も破綻がない。どちらのファンにも満足していただけると思います。ご期待ください。

水島 
『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』でも「ヒーローの共演」は魅力のひとつです。永井先生が描かれたヒーローにリスペクトを捧げつつ、それに恥じないようにつくっているところです。ぜひご覧ください。


『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』
2015年10月よりTVアニメ放送中
新作アニメーション『サイボーグ009VSデビルマン』全3話
2015年10月17日(土)より、 新宿バルト9ほか2週間限定イベント上映

■『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』関連イベント開催!
 『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』先行上映&『スペース☆ダンディ』上映とスタッフトーク
@HOOTERS新宿店
/https://ticketpay.jp/booking/?event_id=2131
10月24日13時開場 13時30分開演
料金: 5,500 円 (フード付き/フリードリンク2時間制(アルコール含)込)
会場: HOOTERS新宿店 
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《沖本茂義》

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