ゲーム開発者の技術を表彰 「CEDEC AWARDS 2015」最優秀賞に「ねこあつめ」「Ingress」など
「コンピュータエンターテインメントデベロッパーズカンファレンス 2015」に合わせて開催された「CEDEC AWARDS 2015」の各部門の最優秀賞が決定した。
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期間中は多彩な企画が用意されるが、近年注目されているのが、同時開催のCEDEC AWARDS 2015である。事前に発表されていたノミネートの中から各部門の最優秀賞が決定し、会場内において発表された。また授賞式も行われた。
CEDEC AWARDSは、コンピュータエンターテインメント開発の進歩に顕著な功績のあった技術や開発者を顕彰する。2008年にスタートし今回で8回目を迎えるが、今年も受賞に相応しい技術が出揃った。
エンジニアリング部門では、マイクロソフトの「VisualStudio」開発チームが受賞。コンテンツ開発環境の標準を示し、開発スタイルのあり方に大きな影響を与えたたことが受賞の理由だ。
ビジュアル・アーツ部門はアークシステムワークスの「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」開発チームの名前が挙がった。セルアニメ調表現を、描画のみならずアニメーションなど細部に至るまで追求したことが評価の要因となった。アニメ関係者にも興味深い技術だろう。
ゲームデザイン部門ではヒットポイントの「ねこあつめ」開発チームが受賞。ねこの観察という題材を最大限に生かしたゲームデザインと、従来の枠に囚われないゲームシステム、SNSを活用した投稿機能が特徴的だ。
サウンド部門は「大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / for Wii U」が受賞した。総勢約60名の著名ゲーム音楽家を起用し、400を超える楽曲数を収録した本作。規格外のボリュームまとめあげたサウンドプロデュースが評価された形だ。
そしてネットワーク部門はGPS技術を使った「Ingress」開発・運用チームが受賞した。数百万のゲームプレイヤーを屋外に誘い出すことに成功したこと、複雑な処理を実装し、運用し続ける高い技術力が評価された。「Ingress」はGogle App Engine上で数千台のサーバを協調動作させ、地球全体に散らばる数百万の三角形とリンクの交差判定を行うといった仕組みを持っている。
《ユマ》
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