「バケモノの子」完成披露会見 “夏休みの思い出”にこだわる細田守監督
映画『バケモノの子』の完成披露会見が開催された。細田守監督をはじめ声を務めた役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、リリー・フランキー、大泉洋ら登壇した。
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細田監督が作品に対する想いを語り、またキャスト陣はアフレコに挑んだ様子を語った。その言葉の端々から、本作の面白さが伝えられた。
『バケモノの子』は、細田監督にとって2012年の『おおかみこどもの雨と雪』以来3年ぶりの新作となる。前回に続き夏休みの公開となった。『時をかける少女』以来4作品連続で、映画が夏休みに公開になったことについて、細田監督は夏休みのアニメ映画に対する想いを明かした。
「夏休みにアニメ映画を観るのは子どもにとっては重要なこと」「面白いだけでなく夏の思い出として残る」と話す。そして「夏休みに子どもが成長する映画はなくてはならないものだ」とも。
細田監督は宮崎駿監督の作品の影響を言及された際には、自分自身が大好きだった夏休みの映画bのなかに宮崎作品があると話した。とりわけ『天空の城 ラピュタ』にどきどきしたとも。そして2015年の夏、細田監督はいまの子どもたちの心に残る夏休みのアニメ映画として『バケモノの子』を届けるわけだ。
また今回、映画の舞台のひとつを渋谷としたことについて、いろんな人が集い何が起きるか分からない街、そして渋谷はすり鉢状で坂が多く、絵になりやすいことを理由に挙げた。
本作の大きな柱となる主人公・九太と親代わりの熊徹を描くことには、自身が息子を持った影響があると説明する。「父親は何が出来るのか?」「子どもは様々な人に育てられるのでないか?」といったキーワードを語る。これまでに作品に引き続き、家族や人の絆がテーマとなっている。
『バケモノの子』は今回、前作『おおかみこどもの雨と雪』の381スクリーンを大きく超える458スクリーンでの大型公開となる。映画を作るにあたっては、これまで以上に大きな枠組みが実現した。監督は「贅沢なスタッフが実現した。こんな人たちがひとつの場所に結集するなんて、恵まれている」とスタッフに感謝する。精鋭スタッフの技も楽しめる映画になりそうだ。
そんな映画の声を担当することで、キャラクターで生命を注ぎ込んだのが役者陣である。近年は、劇場アニメのアフレコはキャラクターごとの個別の収録が多いが、『バケモノの子』では役者が集まって行ったという。
そうしたなかで役所広司からアフレコ初体験の広瀬すずまで、それぞれにかなり緊張した様子だった。和気あいあいとしたアフレコの様子からも、本作の楽しさが感じられる会見となった。
『バケモノの子』
2015年7月11日(土)
http://www.bakemono-no-ko.jp
《animeanime》
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