第55回ズリーン国際子供・若者映画祭レポート 巨匠の国・チェコで開催
子どもや若者のための映画祭としては、最も歴史の古いものとして知られるズリーン国際子供・若者映画祭が、チェコのズリーンで幕を開けた
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ズリーン国際子供・若者映画祭は、チェコの地方都市ズリーンで1961年にスタート。子ども向け映画を対象とした歴史ある映画祭だ。期間中の人出は10万人を超える。
また子ども向け作品部門、若者向け作品部門などのコンペティションが行われる。子ども向けの短編アニメーションは独立部門として設けられているのも特徴だ。
ズリーン市内は、映画祭一色。市内各所の映画館、ホールはもとより、屋外での上映も行われている。子供向け映画祭らしく、公園や広場には、子供向けの遊具が設置され、さらに映画祭時期だけの特設遊園地まで設営され、街中から子どもたちの歓声が絶えない。
複数の野外ステージでは、人形劇やジャズライブ、演劇など多彩な催しが行われ、開催日夜には、数百発の花火が夜空を彩るなど、55回という節目の回ということもあってか、大変な盛り上がりとなっている。
本映画祭は、アニメーション映画祭ではないが、チェコといえば、カレル・ゼマン、イジー・トルンカといった巨匠を数多く生み出し、日本の人形アニメーションの巨匠、川本喜八郎も学んだストップアニメーションの本場であるだけに、アニメーション作品への注目度は高い。
コンペティションの一般アニメーション部門には、助川勇太監督の「浮雲」、学生アニメーション部門には宮澤真理監督の「Decorations」がノミネートされている。
[星野一軌]
ズリーン国際子供・若者映画祭(Zlin International Film Festival for Children and Youth)
http://www.zlinfest.cz/en/
《星野一軌》
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