アニメライターの仕事術-第9回 だらだらを「見切る」、効率の良い休み方
渡辺由美子さんの連載「アニメライターの仕事術」第9回目。今回は「うまく進まなくなったとき」のことについて…共感できる方も多いのでは?連載は第2・第4火曜日に更新中。
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渡辺由美子のアニメライターの仕事術
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
頭が限界になったら寝てしまう。部屋に閉じこもりっぱなしで気分がクサクサしているのなら、外に行ってウサを晴らす。「こんなことしている暇なんてないのに」と思いながらPCの前に座ってできないでいるよりも、一刻も早く休んで(遊んで)立ち直ったほうが、結果的に仕事が早く上がります。
《気分転換をするコツは、短時間でも全力で行なう》こと。休むというタスクの満足度が上がれば、次に作業をするときのモチベーションが格段に上がります。全力で気分転換したときほど、作業を再開したときにはするする進むので、心が落ち着いて作業に没頭できるはずです。
●効率の良い休み方
★休む……私はベッドで仮眠をとると決めたら、「読み慣れた本」を読むようにしています。本といっても、「初めて読む新刊」はやめたほうがいいです。興奮して休むどころじゃなくなります!
スマホはベッドに持ち込むのを禁止してもいいくらいです。寝る前にTwitterとかがキケンなのは、日々刻々と新しいネタが更新されていって「終わりがない」から。終わりが設定されていないものには、キリがつけにくいという罠があります。
★身体を動かすリフレッシュ……私は自宅作業の時は、気分転換に買い物に行くか、家から出る気力がないときはシャワーを使います。頭がすっきりしますよ! 仮眠→シャワー→オレンジジュースが、脳のリフレッシュの黄金パターン。会社にいる人は、昼ご飯とか「ちょっとした外出」に同じような効果があると思います。
■ひらめき系の仕事は、特に早めに手をつけておく
ひらめきが必要な仕事は要注意です。私の場合は評論やエッセイなどがこれに当たるのですが、アイディアの神様が降りてこないとしょうがない。予定通りには進みません。
さらに怖いのは、〆切が間近に着手すると「できなかったらどうしよう」という焦りが生じてますますアイディアが出てこないというスパイラルに陥ることです。
だから、打っておく手は、たとえ〆切が遠いものでも《仕事が発生した段階で、少しだけでいいから手を付けておくこと》。
〆切が遠いものほど気楽に手をつけやすいし、仕事が発生したばかりの段階であれば、ああしよう、こうしようと自分の中でプランが様々に浮かんでいるはずです。
そのフワフワした思いつきこそ〆切前の自分を助ける鍵となります。具体的には、思いついたらメモにして、そのメモを同じクリアファイルに入れておくこと!
〆切までの期間の間に、「ふいに降りてくるアイディアの神様」をめいっぱい利用するというイメージです。
ひらめき仕事は、やり方の道筋さえつけてしまえば、後の作業はスムーズにいくことが多いです。
《渡辺由美子》
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