――多くのファンが楽しみにしているものにステージイベントがあります。今年も大型ステージが3つもあります。
野島
RGB(RED、GREEN、BLUE)の3つで、前回とほぼ同数のステージイベントを行います。この3つは新作発表や新作アニメのステージがメインです。
スケジュールを組むのが非常に大変でした (笑)。いくつもの作品に出演しているキャストさんも大勢いますし、組み合わせが大変です。REDとGREEN・BLUEは距離が離れているのですが、それを考えて入れ替えを行ったり、かなり時間をかけました。
去年とステージのかたちや時間、設備は変わらないなかで、さらに面白く、より一層楽しめるようになっていると思います。
――損はさせないぞ、と。
野島
メインのステージは、AnimeJapanのメインにもなっているので、確実に楽しんでもらえるはずです。
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AnimeJapan 2014の様子
――AnimeJapanでコスプレを楽しみたい人も多いですが、コスプレイヤーズワールドはどういったかたちになりますか?
野島
公式シチュエーションというものを用意します。『艦これ』の公式の背景を置いて、写真を撮れたり、『黒子のバスケ』の作中に登場する自転車を用意しました。
またこれは有料ですが、「コスプレチャレンジ」という企画があってコスプレの衣装を借りることが出来ます。コスプレをやってみたい人にも、間口を広げようと思っています。
■ アニメの作り手を見てもらうプロダクションワークスストリート 作画机が会場に出現
――主催者企画についてもう少し教えてください。
野島
プロダクションワークスストリートでは、『ガンダム Gのレコンギスタ』にフォーカスしながらアニメの制作工程を紹介、説明します。去年もやりましたが今年は作品を絞ることで、さらに進歩しました。
――アニメの工程を見せる意義は何ですか?
野島
作品となったアニメを楽しんでもらうのだけでなく、その工程を見ることによってよりアニメを楽しんでもらえるのかなと思っています。これは僕の意見ですが、作り手の顔が見えると作品に愛着がさらに湧くと思うんです。アニメをつくっている場所を直に見てもらいたい。
金沢
若い人が「アニメ業界を目指したいな」と思えるものを展示して見てもらって触れてもらって、アニメに想いを持ってもらいたい。そこで制作や現場で活躍している方々の話を聴ける場もつくりました。今回のプロダクションワークスストリートは、去年より進化していると思います。
例えば今回は作画机など会場に持ち込んで、現場の雰囲気を再現します。実際にスタジオに行った気持ちになれるような中身にしています。
――金沢さんはプロモーションもされていますが、今後具体的な計画教えていただけますか?
金沢
まずはAnimeJapanがいろいろな会社、メーカー、スタジオが手を取り合ってやっているイベントであることを伝えたい。ポスターは、「楽しそうなことが何かありそうだな」という雰囲気が伝わればいいと思い作りました。『天才バカボン』や『ちびまる子ちゃん』もあれば、『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』や『結城友奈は勇者である』だったり、今人気の作品がその一枚に詰まっている。「ここに来たらいろんなもの見れるんだよ」「楽しめるんだよ」とまずお客さんに知って欲しいですね。
金沢
あとメインのポスター以外に、カテゴリーごとに、各エリアをひとつの作品と結びつけた宣伝ビジュアルを描き下ろしで作っています。
野島
キャラクターがAnimeJapanに遊びに来ている、という発想で描き下ろしてもらいました。例えば遊園地が舞台の作品『甘城ブリリアントパーク』のビジュアルは、入場ゲートでキャラクターがお客様をお出迎えし、ビジネスエリアは『課長島耕作シリーズ』が登場し、商談成立したようなイラストになっている、といった具合です。
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