ロサンゼルス批評家協会賞に「かぐや姫の物語」2014年、米国アニメーション映画賞レース大混戦
12月7日、米国のロサンゼルス映画批評家協会は、2014年のロサンゼルス映画批評家協会賞の各賞を発表した。このうち最優秀アニメーション賞に高畑勲監督の『かぐや姫の物語』が輝いた
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『かぐや姫の物語』は2014年10月17日に米国公開をスタート、批評家、メディアから高い評価を受けている。今回の受賞はそうした現地での評価を反映したかたちだ。
ロサンゼルス映画批評家協会賞は、米国に数ある映画批評家協会賞の中でもニューヨーク映画批評家協会賞に並び最も重要なもののひとつだ。ロサンゼルス地区の映画批評家が投票で受賞作を決める。
長編アニメーションを対象とした賞は、1989年にスタートした。これは米国アカデミー賞やゴールデングローブ賞、ニューヨーク映画批評家協会賞より遥かに長い歴史を誇る。
一方で、25年の歴史のなかで日本のアニメーション映画が受賞したのは、2002年の『千と千尋の神隠し』(宮崎駿監督)のみだ。13年振りの快挙だ。
ロサンゼルス映画批評家賞は、毎回最優秀賞とあわせて次点作品も発表する。アニメーション映画の次点は『レゴ・ムービー』だった。
ロサンゼルス映画批評家賞は、米国アカデミー賞の前哨戦としても知られている。今後の賞レースの行方を占う指標のひとつだ。
『かぐや姫の物語』は有力候補のひとつに躍り出たが、それでも賞レースの行方は混とんとしている。すでに発表されているニューヨーク映画批評家協会賞では、最優秀アニメーション賞はすでに今回次点だった『レゴ・ムービー』が輝いている。またナショナル・ボード・オブ・レビュー賞の最優秀アニメーション映画賞は『ヒックとドラゴン2』だ。アニメーションのアカデミー賞とされるアニー賞では『The Boxtrolls』が13ものノミネートを獲得しトップを走る。そうしたなかで『かぐや姫の物語』がどのような評価を受けるのか気になるところだ。
《animeanime》
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