高畑勲監督「かぐや姫の物語」米国公開スタート 高評価相次ぎ、賞レースも視野に
10月17日、高畑勲監督の『かぐや姫の物語』の北米公開がスタートした。『The Tale of The Princess Kaguya』のタイトルでまず、NY、LA、それにトロントでスタートする。
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北米公開のために英語吹替えもされ、かぐや姫役にクロエ・グレース・モレッツを起用する。ジェームズ・カーンやメアリー・スティーンバージェン、ダレン・クリス、ルーシー・リューなども参加し、人気俳優が声を担当した。
近年、北米でのスタジオジブリ作品の展開は、ファミリー・キッズ向けの新作はディズニーが配給をする一方で、より大人向けの作品や旧作はGKIDSが配給を手がけている。『かぐや姫の物語』は、後者となった。
アート色も強いGKIDSの配給は全米公開といった大掛かりなものにならないが、一方で映画ファンや業界関係者からは良質な映画をピックアップすることで定評がある。上映作品はアニメーションも多く、数々の映画賞の受賞やノミネートに送り出していることでも知られている。『かぐや姫の物語』もそうした評価を期待出来そうだ。
北米公開に先立って、映画はすでにトロント国際映画祭での北米プレミアが行われ、テキサスのファンタスティックフェストやニューヨークのIFCセンターでの特別上映もされている。このうちファンタスティックフェストでは観客賞を受賞した。
そうした先行上映で『かぐや姫の物語』は、早くも高い評価を勝ち取っている。映画批評サイトの大手Rotten Tomatoesでは、映画批評家とメディアの批評を集約するTOMATOMETERで25の批評を併せて100%のポジティブという驚異的な結果となっている。同様に専門的な批評をまとめるMetacritic.comでも90/100、映画情報サイトのIMDbのユーザー評価で8.1/10と極めて高い数字となっている。(いずれも2014年10月18日現在)
もともと『かぐや姫の物語』の10月公開は、秋以降に本格化する米国の賞レースを視野に入れたものと見られている。作品への高い評価は、今後の展開にも期待を持たせる。
国内では12月3日に、Blu‐rayとDVDの発売も決まっている。国内公開からおよそ1年、『かぐや姫の物語』に再び大きなスポットがあたる。
『かぐや姫の物語』(日本公式サイト)
/http://kaguyahime-monogatari.jp/
『The Tale of The Princess Kaguya』
/https://www.facebook.com/ThePrincessKaguya
『かぐや姫の物語』
(C)2013 畑事務所・GNDHDDTK
《animeanime》
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