完全京都オリジナルのキャラは今後どうなる、京都市公共交通機関キャンペーンキャラクター誕生記
~京都市交通局の挑戦~■ キャラクターの可能性を広げる鍵はコラボレーション■ イラストレーター、アニメスタジオ、声優---全てを京都にこだわってプロデュース。■ 女性の声に耳を傾ける
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―そもそも初代「太秦萌」がどのような経緯で新生太秦萌へと生まれ変わったのでしょう?
名倉
もともと「太秦萌」というキャラクターは京都市職員の家族の方がデザインしていたということもあって、デザイン会社に依頼して改めてデザインすれば活用方法も広がるのではという発想から、「太秦萌を活用した交通局のPRポスターデザイン」のコンペがおこなわれたので、私と磯貝でコンセプトから考えていき提案したところ、採択いただきました。
磯貝直紀氏(以下、磯貝)
2013年の8月位のことですね。
―最初はどのような作業からはじめたのでしょうか?
名倉
まず最初のコンセプトを考えるうえで、どこをターゲットにしたらいいかを考え、まず社内でどの程度のキャラクターデザインがいいかアンケートをとったんです。
そうすると、いわゆる巷で流行っていると言われている肌の露出の多いキャラクターについては女性社員が思ったよりも「嫌悪感」を感じていたんです。
磯貝
なので、出来るだけ一般の人たちに受け入れるように敢えてコンサバなデザインにしました。でもそれが結構多くの方に気に入っていただいた理由になっていると思います。やはり「萌え萌え」でおしてしまうと、ユーザー層をかなり絞ってしまうと思うんです。やはり公共交通機関をプロモーションするキャラクターなので、出来るだけ幅広い層に受け入れられるデザインにしようということになりました。
―候補としては萌え系のデザインも上がっていたんですか?
名倉
上がっていましたね。でも、私自身、麻痺してきているのでそれでも大丈夫と思ってしまうんですよ。そこを女性社員に指摘されて、より中庸なキャラクターへと調整したんです。公共交通機関なのでこの辺は大事にしました。
―イラストレーターはどう決めましたか?
磯貝
様々なところで探したのですが、最終的にはイラストなどを共有できるソーシャルネットワークサイトPixivに辿り着きました。何人かのイラストレーターを選び、いくつかのイラストをピックアップし、アンケートを行ったりして最終的に選んだのが賀茂川さんです。
《animeanime》
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