―安田さんは、ご自身のイラスト、キャラクターやメカニックの特徴を、どのように捉えられていますか?自分はここがちょっと人と違う、あるいはここはいつも無意識に出てくるなどなのですが?
安田
僕が意識しているのは、顔の造形ですね。僕はすごく顔を重要視します。そこが他の人と違うと思います。
―その結果が、『G-レコ』ではG-セルフの顔になったということですね。
安田
はい。僕はメカをキャラクターだと捉えているので、とりあえずキャラクター性が強くなるまで描くという感じです。人型であることをものすごく意識しますね。
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―『機動戦士ガンダム』でのザクみたいなものを描くという気持ちはありますか?
安田
ザクも人間でしたよね。初めて見たときは宇宙服に見えましたから。あれはキャラクターがすごいですよ。僕はメカがただの機械に見えるのを恐れる、といいますかやらないんです。
ロボットアニメの『マジンガーZ』の時に小学生低学年だったので、巨大ロボットアニメの歴史をそのまま娯楽として楽しんできました。そのロボットの進化で気づいたのは、ロボットは絶対にキャラクターでないといけないということです。
僕はメカを生物とか知っているものをモチーフにして表したいんです。とくに人間に対してすごい興味があって、人型なのに人間ではないロボットに興味があります。どちらにも見えるというのがすごい好きです。
初めてガンダムを見たときに武者に見えましたからね。しかも、ふつうのロボットよりも白い部分が多くて、「なんて合理的な侍なんだ」とすごい驚きを感じました。
昔と比べてファンの年齢層が上がっているので、今はそういうのはたぶん難しいと思います。昔と同じことをやるとはできませんが、僕は大人に向けても恥ずかしいデザインをお送りしたいです。
―恥ずかしいものが恥ずかしくなく見えると。
安田
そうです。僕はスーパーマンのデザインがずっと青と赤で、あれをずっと引き継いでいるのが好きなんです。途中で変わっていますけどね。
だけど、『X-MEN』は一番人気があるウルヴァリンは、本当は黄色いデザインなんです。昔は茶色と黄色でした。だけど映画になると黒になってしまいました。なぜかというと、黄色はカッコ悪いからです。僕は黄色がカッコ悪いということを知っていますが、僕がやれば黄色になりますよ。絶対に譲らないと思います。
―最後にこれからはじまる作品『ガンダム Gのレコンギスタ』について、ファンにメッセージをお願い出来ますか。ここを見ておくと面白いよというポイントはありますか?
安田
今回はモビルスーツがたくさん出るので、物量があって見応えがあるんじゃないかと思います。おそらく「G-セルフ」はメチャクチャ強いと思うので、楽しみにしてください。
/後編 “『∀ガンダム』で富野由悠季監督の神の御業を見た”に続く
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『ガンダム Gのレコンギスタ』
/http://www.g-reco.net
□ 『ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版』
2014年8月23日(土)~9月5日(金)2週間限定公開
□ TVシリーズ2014年10月よりMBSほかアニメイズム枠にて放送スタート