坂本さんは、アイギスのキャラクターの人気はどう感じられていますか?
―坂本真綾さん(以下、坂本)
続編(『Episode Aegis』)の中で活躍すると聞いた時に、そんなに人気あったんだと気づきました(笑)。それまで誰からもアイギスを特別に誉めてもらったこともなかったし(笑)。
主人公たちの成長を少し俯瞰したところから見守っているようなところがあるので、「メイン」というイメージはなかったんです。だから思いっきりメインで描かれる『Episode Aegis』で、「おお~、そんなに注目されてたのかぁ」と思いました(笑)。
―AA
実際すごく人気があるのに、意外です(笑)。
―坂本
P3の時はちょっとスパイスを効かせるために主人公達の学園生活とは違う部分を持った女の子っていう認識でした。後になり彼女の生い立ちだったり、精神面での葛藤みたいなものもすごく深く描いてもらったおかげで、よりアイギスの事を詳しく知れたし、より好きになりました。
P3でがっちり『アイギス』像を描いていただいたからこそドラマCDとかで遊びつつキャラを膨らますことができたんですよね。
ただ、そういうプロセスを経て、今回のようにまた初心に返るという作業は普通あんまりないんです。当初無心で演じていた部分も含め、いろいろ理解した上でもう一回最初から演じ直すというのは難しいですね。
―AA
その分今回のアイギスが、坂本さんご自身が吸収してきたうえでのものだと思うとたのしみです。
―坂本
でもやっぱり難しいですね(笑)。最初の方がよかったって言われちゃうかも知れない(笑)。あんまり難しく考えすぎないで、と思っています。
それとゲームと違ってみなさんと一緒にアフレコができるのはすごく嬉しいですね。会話のやりとりが面白い作品ですからね。
―AA
アフレコの現場はどんな様子でしたか?
―坂本
映画になって自分が今までやってきたキャラクターを改めて見直すというのはたぶんみなさん同じだと思います。みんな仲もいいしよく知っている人たちですけど、よい意味でみんなすごく緊張感を持っていて、現場がピリッとしています。
後編に続く
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『PERSONA3 THE MOVIE』
/http://www.P3M.jp
「PERSONA3 THE MOVIE #2 Midsummer Knight’s Dream」
2014年月6月7日(土)より、新宿バルト9・梅田ブルク7 ほかにて 全国ロードショー