『機動戦士ガンダムUC』の始まりから終わりまで 古橋一浩監督、サンライズ小形尚弘プロデューサーインタビュー 後編 2ページ目 | アニメ!アニメ!

『機動戦士ガンダムUC』の始まりから終わりまで 古橋一浩監督、サンライズ小形尚弘プロデューサーインタビュー 後編

最終章を迎えた『機動戦士ガンダムUC』について、古橋一浩監督とサンライズ小形尚弘プロデューサーに伺うインタビュー後編。今回は古橋監督にとってのガンダムや、監督とプロデューサーが薦めるepisode 7 「虹の彼方に」に見どころなどを紹介する。

インタビュー スタッフ
『機動戦士ガンダムUC』の始まりから終わりまで 古橋一浩監督、サンライズ小形尚弘プロデューサーインタビュー 後編
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■ 「虹の彼方に」の見どころは?

――最終章となりましたが、「虹の彼方に」はどこが見どころですか?

古橋 
永井一郎さんのサイアムの台詞全て。と、主人公の決め技“ソフトチェストタッチ”。ロボバトル物ではおそらく空前絶後かなって。
さらに選曲演出全般。時を駆けるネオ・ジオングのイメージ映像。村瀬(修功)氏の神ハイパーな1コマ原画も胸アツ、“オール国内動画”です。
大画面を意識した体感係の演出です。アトラクションだと割り切ってご覧下さいませ。

――プロデューサーとしてはどうですか?

小形 
最後の少し前、ネオ・ジオングとユニコーンガンダムの殴り合いができて良かったですね。

古橋 
決め技とのコントラストで、手の使い方のバリエーションを色々と。手刀になるのはマニピュレーターの関節保護のためで、ゴールドライタンがやりたかったワケではありません。

小形 
あのシーンは、自分のなかですっきりしましたね。

――ネオ・ジオングがとてつもなく巨大です。

古橋
腕もたくさん付いてますしね。戦うためではなくて、相手の戦意を殺ぐのが主目的のギミックです。中野サンプラザ規模の存在感。動かざること山の如し。でも腕はバンシィよりも早く動きますから恐ろしさも充分。高谷(浩利)氏の神超絶原画、この動画もほぼ国内です。

小形 
ロボットアニメのカタルシスを優先させてもらいました。

fd

■ バナージとミネバの出会いは偶然でなく、必然

――6年間にわたった『ガンダムUC』ですが、これは群像劇として理解すべきでしょか。それとも、バナージとミネバのラブストーリーなのでしょうか?

古橋 
ボーイミーツガールのスタイルは取ってますけど、通常のラブストーリーとは異なる感じです。

――episode 1はバナージがオードリーと出会って、彼女のために頑張りたいと思ったとも見えます。

古橋 
表層的にはそうですが、このシーンでは戦争を“穴”に喩えています。“穴”喪失の恐怖と抗いの衝動です。戦争を止めたいというオードリーの言葉に遙かな過去から見透かされていた己の役割を、バナージはその胸の内深くに自覚したと。個人的な恋愛感情を越えた魂の絆レベルの関係を想定していました。そうでなければタペストリーに深い意味合いが生じないので。で、そのタペストリーを見ると、6枚中4枚は貴婦人がユニコーンの方を見てるし、さらに2枚は。貴婦人がユニコーンに触れている。獅子(バンシィ)のリディに勝ち目は無かったのです、最初から(笑)。

――そうするとバナージとミネバの出会いは偶然ではなく必然なのですか?

古橋 
あくまでも私の脳内解釈では、そう。
脳内なのでさらに言ってしまうと、バナージは宇宙世紀百年間のアースノイドの想念の具現化、争いを終わらせたいとの願いの結晶。一方、スペースノイドの希望の結晶がミネバ。櫃から取り出した宝飾品が真実という名の情報と、結果として予定調和な絵になるけれども、課程が大事という趣旨であるなら、これ程美しい構成もないのではないかと思われます。
父から子へと託されていく、たったひとつの望み。
私はまだ父ではないので、この作品にひとつの願いを託します。
“想像力は汲めども尽きぬ泉なり”
視野を広くして再見して下さい。

fd

『機動戦士ガンダムUC』
公式サイト / http://www.gundam-unicorn.net/

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