宇宙兄弟展、日本橋三越でスタート 初公開の原画200点以上
宇宙飛行士を目指す兄弟の成長を描いた人気漫画『宇宙兄弟』の貴重な原画やアニメの絵コンテなどを集めた「宇宙兄弟展」が日本橋三越本店本館7階ギャラリーにてスタートした。5月6日まで。
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作者の小山宙哉直筆の原画約200点が、兄弟の成長の軌跡になぞらえて展示される。会場を訪れた小山氏は「読者には印刷された状態で読んでもらっているが、原画はインクがこぼれていたり修正液でコテコテに直したりいるので、“あ、ここを直したんだな”と裏側がバレてしまう感じがして、ちょっと恥ずかしい(笑)。でも、僕も赤塚不二夫先生の作品展に行ってペン跡やインク跡などを見て感動した経験があるので、見ていただいた人に同じ感動を味わってもらえたら」と語った。
本展では、原画以外にもテレビアニメの設定画、コミックの表紙を飾ったカラーイラスト原画、ラフスケッチ、小山のネタ帳などの資料も並ぶ。また、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から借用した限りなく本物に近いレプリカの宇宙服やロケットの模型などの宇宙関連資料も展示する。
場内は一部を除いて写真撮影が可能で『宇宙兄弟』ファンにはたまらない空間だ。コミック10巻の表紙で六太が身につけていたウエスタンハット、サングラスの元になった小道具(作者の私物)が会場内に展示され、5月1日16時から先着100名限定でこのハットとサングラスを着けて記念撮影が出来るイベントを開催する。この企画は原作者の発案だという。
『宇宙兄弟』が漫画からアニメ映画、実写版映画など様々な発展を遂げていることに対して、小山氏は「多くの人の手を通じて作品の世界が広がることは本当に嬉しい。自分はまず、原作をより面白くして読者の期待を裏切らないようにしなくては」と思いを語った。
同展の一環で、5月4日には同店三越劇場にて宇宙飛行士の山崎直子のトークイベントが開催される。また今年8月9日には小山が自ら脚本を手掛けたアニメ映画『宇宙兄弟#0』の公開も予定される。
日本橋三越で「宇宙兄弟展」スタート。初公開原画200以上や宇宙飛行士・山崎直子の来店も
《高橋果内子》
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