宮崎駿監督がアニー賞の長編部門・脚本賞に 大友克洋監督は審査員賞を受賞
ロサンゼルスにあるUCLAロイスホールにて第41回アニー賞授賞式で、各部門の受賞作、受賞者が発表され、宮崎駿監督の『風立ちぬ』が脚本賞・長編アニメーション部門を受賞した。
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アニー賞は過去一年間に米国内で公開されたアニメーションから、優秀な作品、スタッフを顕彰するものだ。映画、テレビさらにCMやゲームまでを対象に30部門以上が設けられている。
『風立ちぬ』はこのほか最優秀長編アニメーション賞、キャラクターアニメーション賞・長編アニメーション部門にもノミネートされていたが、こちらは受賞を逃した。また、同じく最優秀長編アニメーション賞にノミネートされていた『ももへの手紙』も受賞に届かなかった。
『風立ちぬ』は3月3日に発表される米国アカデミー賞の長編アニメーション賞にもノミネートされている。今回の受賞は、よいはずみになりそうだ。
一方で、審査員賞であるウィンザー・マッケイ賞を、日本の映画監督・マンガ家の大友克洋さんが受賞した。ウィンザー・マッケイ賞は、アニメーションの父と知られる米国のウィンザー・マッケイにちなんで命名されている。アニー賞では、生涯功労賞にあたる。
アニー賞は、長年、アニメーション界で際立った業績を残した人物を毎年3人まで選び顕彰する。第41回では、大友克洋監督のほか、映画監督・プロデューサーのスティーブン・スピルバーグ氏、ストップモーションアニメーションやビジュアル・エフェクトの大家フィル・ティペット氏のふたりが受賞している。
大友克洋監督は、マンガ『童夢』、『AKIRA』などの作者として世界的に知られている。また、1988年に自ら監督になり『AKIRA』をアニメ映画化、それが世界中の数多くのクリエイターに影響を与えた。2004年にはアニメ映画『スチームボーイ』を発表、2013年は『SHORT PEACE』「火要鎮」を監督する。
また、キャラクターデザイン賞(長編アニメーション部門)を受賞した『クルードさんちのはじめての冒険』の3人のスタッフには、日本人の野口孝雄氏も含まれている。
最優秀長編アニメーション賞は、ウォルト・ディズニー・スタジオの『アナと雪の女王』が輝いた。また短編アニメーション賞もディズニー・スタジオの『Get A Horse!』であった。『アナと雪の女王』は、監督賞、音楽賞なども含めて合計5つの賞を獲得した。
アニー賞
/http://annieawards.org/
《animeanime》
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