■ コスプレの馴染む街、ラスベガス
冒頭でも述べたように、一大エンターテインメントの街ラスベガスと現実離れしたオタクなコスプレの親和性は意外と高い―ラスベガスではシーザーズパレスは古代ローマ、ベネシアンはイタリアのベネチア、パリスは花の都パリ、といったようにホテルごとにテーマが設定されており、ホテルのカジノ従業員は皆各テーマにあわせてコスプレしているとも言えるのだ。
特に大会数日前の大晦日から元日にかけてのニューイヤーはホテル各所から花火が打ち上げられ、ストリップはまっすぐに歩けないほど派手なパーティコスチュームの人混みで溢れていたため、ホテルの一角で行われているコンベンションのコスプレなど、誰もさして気にしない、と言った具合だった。
ただ、さすがにラスベガスの場所柄ということもあってか、いくつかオタコンベガス特有の注意事項もあった:
・カジノエリアではマスクは厳禁。(逆に会場内はOK)
・会場内ではアルコールは厳禁。(逆にカジノ内はOK)
・警察やSWAT、軍隊などのコスプレはNG。(不名誉な退場となる)
・飲酒によるトラブルはくれぐれも避けるように。(各自責任ある行動を)
こうした禁止事項があったためか、本家オタコンと違ってオタコンベガスでは純粋なアニメや漫画、ゲームキャラのコスプレが目立った。本家オタコンでは“和製コンテンツに限らず、オタクのものならなんでもOK”ということで、HALOなど兵士っぽいコスプレが多く見られたのとは対照的だ。
(参照記事:オタコン2013 米国・ボルチモアリポート コスプレ天国 /http://animeanime.jp/article/2013/09/06/15459.html)
