『名探偵コナン』シリーズで、物語の要の1人であり、娘のような、姉のような、母のような、恋人のような、さまざまな表情をもつ明るく元気なヒロイン・毛利蘭を演じる山崎和佳奈さんに『名探偵コナン』との関わりや想いについてお話しいただいた。
[インタビュー取材・構成:川俣綾加]
キッズステーション公式サイト劇場版「名探偵コナン」 4作品集中放送
/ http://www.kids-station.com/tv/g/ga1312conan/
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毛利蘭役に決まった時のキャラクターの印象について教えてください。
―山崎和佳奈さん(以下、山崎)
コナンはすごく楽しい王道エンタテイメントな作品です。高校生探偵で幼なじみの工藤新一やダメ探偵だけど愛すべき父親の毛利小五郎のような、少し浮世離れした登場人物の中、蘭ちゃんはごくごく普通の女の子で、常識的な感覚をもっています。
何か事件が起きたら、「そんなのひどい!かわいそう!」と素直に泣ける。殺人事件が起こる作品の中でとっても日常を代表する女の子だなと思いました。その印象は今も同じです。
―AA
母のかわりに家事を担ったり、新一がいなくなったりと案外大変そうな気もしますが。
―山崎
どちらかというと能天気な子なので、「お母さんがいなくてどうしよう」と悩んだり、「おしん」みたいに一生懸命やって苦労を抱え込んだりするタイプでもないんです。遊びたい時に遊んで、家事も嫌々やっているわけでもなく、「しょうがないわね!」という感じ。
新一がいないのは寂しいと思いつつも、意外に忘れてるんじゃないかな。そこで落ち込まないのは生活を楽しめているから。
いわゆる“若さの特権”というか、きっと高校生くらいの時期ってそんな感じなのかもしれません。
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普通の女の子である蘭が、得意の空手で敵を倒したりと実は強い子だったりするのも意外で面白いですよね。
―山崎
それは武闘家の特徴で、頭で考えるよりも体が勝手に動いてしまう、そういう訓練がされているんだと思います。
自分が動かないと誰かが危ないという時に、「キャー!」と悲鳴をあげて顔を覆ってしまうのではなく、スッと助けられる。
それは空手をやっている蘭ちゃんならではなんじゃないかな。
―AA
役になりきるため山崎さんご自身も武道を習われたとか?
―山崎
習っていたのとは少し違います。友達の友達が極真カラテの道場を開いていて、「型だけを教えるクラスを始めたい、そのためにまずは何人か集めたい」ということで気軽な気持ちで初めてみました。
でも、日曜の早朝からやるクラスで(笑)。あとは、いくら型だけとはいえ帯の色を上げていくには昇級審査があるんです。その審査を受けるには試合をしないといけないので、それは避けたいなと思いました。
やっぱり、カラテは戦ってなんぼだったんですね(笑)