米国アニー賞 長編部門ノミネート7作品に「風立ちぬ」「ももへの手紙」 脚本部門に宮崎駿
12月2日、第41回アニー賞各部門のノミネートが発表された。長編アニメーション部門の7作品に、沖浦啓之監督の『ももへの手紙』、宮崎駿監督の『風立ちぬ』の2本がノミネートされた。
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長編部門に日本アニメが2作品ノミネートされたのは史上初である。米国では『風立ちぬ』はウォルト・ディズニーが、『ももへの手紙』はGKIDSが配給している。
他のノミネート作品は、『怪盗グルーのミニオン危機一発』、『アーネストとセレスティーヌ』、『アナと雪の女王』、『モンスターズユニバーシティ』、『クルードさんちのはじめての冒険』である。ディズニー/ピクサーが『風立ちぬ』を含め3作品を送り出しているのが目立つ。
『風立ちぬ』は個人部門でも、キャラクターアニメーション(長編アニメーション)部門(Character Animation in an Animated Feature Production)で作画監督の高坂希太郎さん、脚本(長編アニメーション)部門(Writing in an Animated Feature Production)では宮崎駿さんがノミネートされている。全体で3部門でのノミネートになった。
キャラクターアニメーション(長編アニメーション)部門の候補は6人、脚本(長編アニメーション)部門は4人である。競争は激しいが、2014年2月1日にUCLAのルイスホールで開催される授賞式で、その名前が呼ばれることを期待したいところだ。
アニー賞はアニメーション界のアカデミー賞と称されることも多く、アニメーション関係者によく知られている。過去1年間に米国公開されたアニメーションの優れた作品、スタッフ、アーティストを顕彰するものだ。対象カテゴリーは30部門以上に及び、米国のアニメーション業界の動向を追うものにもなっている。
また、その後続く、米国アカデミー賞やゴールデングローブ賞のアニメーション部門の前哨との位置づけもある。『風立ちぬ』と『ももへの手紙』は、すでに米国アカデミー賞の長編アニメーション部門のエントリー19作品にも含まれている。
日本作品の活躍の一方で、今回は、ハリウッドの大手スタジオで働く日本人アーティストの活躍も注目される。
長編アニメーション部門にもノミネートされた『クルードさんちのはじめての冒険』は、個人部門のキャラクターデザイン(長編アニメーション)部門(Character Design in an Animated Feature Production)も候補となっている。カーター・グッドリッチさん、シェーン・プリモアさん、そして野口孝雄さんが対象である。いずれもドリームワークス・アニメーションのアーティストだ。
また、プロダクションデザイン(長編アニメーション)部門(Production Design in an Animated Feature Production)では、『モンスターズユニバーシティ』が候補になっている。こちらはピクサー・アニメーション・スタジオのアーティストである堤大介さんと、リッキー・ニエルヴァさん、ロバート・近藤さんが対象者である。こちらの賞の行方も注目だ。
アニー賞
/http://annieawards.org/
《animeanime》
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