「花のずんだ丸」 つのだじろう「忍者あわて丸」45年ぶりアニメ化 監督に大地丙太郎
10月22日より、YouTubeのアニメバンチョーにて大地丙太郎監督の『花のずんだ丸』が配信開始される。原作はマンガ家・つのだじろうさんの『忍者あわて丸』である。実に『ピュンピュン丸』以来45年ぶりのアニメ化となった。
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アニメバンチョーは、映像会社のコミックス・ウェーブ・フィルムが運営するYouTubeの公式チャンネルだ。オリジナル企画の新作短編アニメを配信している。『花のずんだ丸』は、その最新作となる。
原作のマンガ『忍者あわて丸』は1965年であるが、1967年に『ピュンピュン丸』として東映動画(現:東映アニメーション)でアニメ化されている。子どもたちに大人気を博した作品だ。
それを2013年に再びアニメ作品とした。超ドタバタコメディとして知られる『忍者あわて丸』に、『おじゃる丸』や『ギャグマンガ日和』などで鳴らした大地監督が挑んだのだから期待が高まる。
作品内容がドタバタならば、制作体制もドタバタであったようである。製作によれば、本作は当初、Flashで作り始めた。しかし、ハチャメチャ感が足りないとして、一時、制作を中止した。
その後、すったもんだの挙げ句、ラク描きハイテンションスタイルが誕生したという。しかも画作りスタッフ総勢2、3名というキビシイ状況でもあったそうだ。
大地監督は脚本と全レイアウトも担当、そのほか全原画・全美術を大島りえさん(『くるねこ』、『おじゃる丸』)、撮影を遊佐かずしげさん(『ペコロスの母に会いに行く』、『陽炎の辻(NHK時代劇)』)が担当した。たった3名の現場スタッフによるペンタブレット描き2Dアニメから、色鉛筆タッチのラク描きハイテンションスタイルが編み出された。
大地丙太郎
「最高(サイテー)のギャグアニメが出来たぜ!」
大島りえ
「私史上、最大の巨乳アニメでした...」
遊佐かずしげ
「ギャラを考えたらやってられないほど楽しい!」
とはいえ頼もしいスタッフが大地監督の脇を固めている。コンテ参加にまんきゅうさん(『カッコカワイイ宣言!』、『どーにゃつ』)と春日森春木さん(『猫ラーメン』、『家電クンフー』)、音楽に安部純さんと武藤星児さん(『DD北斗の拳』、『NARUTO-ナルト- SD ロック・リーの青春フルパワー忍伝』)である。
笑えて泣けるドタバタ劇が大地監督の真骨頂である。それに加えてネット配信ならではの危険なネタも満載されている。苦境のなかから弾け出た本編を楽しみに待ちたい。
なお『花のずんだ丸』の予告編は、徳島で開催しているマチ★アソビvol.11のコミックス・ウェーブ・フィルムブースでも上映されている。大地監督はコミックス・ウェーブ・フィルムからは『まかせてイルか!』以来10年ともなる。
[真狩祐志]
『花のずんだ丸』
/http://www.zundamaru.com/
[スタッフ]
監督・脚本・全レイアウト: 大地丙太郎
全原画・全美術: 大島りえ
撮影: 遊佐かずしげ
コンテ参加 : まんきゅう、春日森春木
音楽: 安部純、武藤星児
制作・著作: コミックス・ウェーブ・フィルム
キャスト:
伊賀忍者
あわて丸: 三森すずこ
シャクレ丸: 小島尚之
チビ丸: 浜田太一
キリリ丸: 成澤卓
校長:神谷明
甲賀忍者
さゆり/ケメ子: 山本麻里安
カシラ: 神谷明
ゲスト出演: 関智一、M・A・O、榎本温子、矢部雅史、東城咲耶子、種崎敦美
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