「10人の泥棒たち」 10人の声優が作品を語る (2) 野島健児さん、小松由佳さん、中井和哉さん編
6月22日公開の映画『10人の泥棒たち』、その豪華な声優陣インタビュー、最後は野島健児さん、小松由佳さん、中井和哉さの御三方である。大物声優集結の感想は?そして本作はどんな映画なのか、楽しいトークで明らかになる。
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■ 中井和哉さん ジョニー役(デレク・ツァン)
―― デレク・ツァンさんが演じたジョニーについて、最初に抱いた印象は?
作品を観る前に、僕がジョニー役について最初に得た情報は「クールなガンマン」だったんです。だけど実際の映画の中では、爽やかといってもいいぐらいの若者だと思いましたね。
もっとニヒルな感じなのかと思っていたら、案外まっすぐで、今まさにこの世界で頑張ろうとしている若者らしさが出ていて。
泥棒ではあるんですけど、好感の持てる青年というふうに僕の目には映りました。
―― そんな若者らしさと、泥棒としてのプロフェッショナリズムを兼ね備えたジョニーというキャラクターを、どのように演じようと思われましたか?
彼のプロフェッショナリズムが発揮されるのは、劇中では本当に一瞬だけなんですよね。それ以外の場面では、僕が最初に受けた印象どおりの若者。「この人、本当にちゃんと仕事できるのかな?」じゃないですけど。
だから、過剰な凄みとかは排除して、1人の若者であるということを大前提として彼のキャラクターを作っていこうと考えました。
―― 泥棒たちを演じる共演者の皆さんとのアンサンブルはいかがでしたか?
ジョニーはチーム全体からは一歩引いたところにいて、みんなの話をじーっと聞きながら、ふとしたときに「ちょっと待って、それは……」と冷静に意見するようなタイプです。そういう意味では、僕もアンサンブルの一員というより、アフレコ現場の中にいながら他の役者さんの会話を楽しむような感じでしたね。
自分から積極的に行動する役柄ではないので、10人の中でもあまり前面に出ていかないタイプの人としてアクセントになれればいいかな、と思っていました。
―― それでは、映画をご覧になる方へのメッセージをお願いします。
ハリウッド的なスタイリッシュでゴージャスな感じもあれば、アジアン・テイストの渋さもあり、肩の力を抜いて楽しめる作品になっていると思います。
個性的なキャラクターたちをより際立たせられるように、我々声優陣も頑張って演じました。ぜひ楽しんでいただければと思います。
[ジョニー]
中国チームの末っ子で、無口なガンマン。リーダーであるチェンの言葉には忠実に従う。百の言葉の代わりにたったひとつの行動で相手を凍りつかせる行動派。
『10人の泥棒たち』
6月22日から7月5日(金)まで、TOHOシネマズ 渋谷ほか全国2週間ロードショー
期間中のチケット発売中
/http://10dorobo.jp/
[ストーリー]
韓国を拠点に活動する窃盗団。美術館所蔵の秘宝強奪を華麗に成功させた彼らは、巨大カジノでの新しい計画を聞かされる。集結した6人は、それぞれ人生最高の仕事を夢見て香港に向かう。指定された場所で彼らを待ち受けていたのは中国人窃盗団の4人組。集められた“10人の泥棒たち”のターゲットは、幻のダイヤモンド“太陽の涙”。チームでの強奪計画は、全て完璧なはずだった――。泥棒たちが繰り広げるどん でん返しの連続の予期せぬドラマ、生身のライブ・アクション、華麗でゴージャスな盗みのテクニック、そして強奪計画を狂わせる3つの愛。緻密 なプロットから織りなされるトリック・エンタテインメントの最高傑作!
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