「10人の泥棒たち」 10人の声優が作品を語る (1) 平田広明さん、石塚運昇さん、小山茉美さん編
日本を代表する声優たちは、『10人の泥棒たち』をどのようにに観て、どのように感じたのだろうか?平田広明さん、石塚運昇さん、小山茉美さん、野島健児さん、小松由佳さん、中井和哉さんらにお話を伺った。
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■ 石塚運昇さん チェン役(サイモン・ヤム)
―― 男も女も惚れるような魅力を湛えたキャラクターを、石塚さんはどんな役作りで演じようと思われましたか?
作るというよりも、まんまでいたかったというか。彼がすごく自然にいい芝居をしているので、逆に言うとその雰囲気を壊さないように、その芝居をそのまま踏襲するというか、乗っちゃったほうがいいんじゃないかと思ったんです。
そのほうが観ている方には自然に見えると思ったし、彼の渋みとか、カッコよさの部分が出るんじゃないかと。あえて自ら作ろうとは思いませんでした。
―― 途中から意外なロマンスに向かっていく役柄でもありますが、そのあたりはどう演じようと思われましたか?
そういう話になるんでしょうね(笑)。今回は相手が(小山)茉美ちゃんだったので、安心してできました。前からよく存じ上げている女優さんなので、たとえば僕がこう言えば、茉美ちゃんはこう言うだろうとか、そういうやりとりを楽しむことができましたね。
他の映画でもそうですけど、やっぱり恋愛話って、どこか(役者自身も)心ときめかないと面白くない。そうでないと空々しさが出てきてしまう。だから、収録のこの日1日は茉美ちゃんを愛する、という意識にどうしてもなりますよね(照れ笑い)。
ガム役の女優さんは、韓国の有名なお母さん女優という立場の方らしいですけど、僕としては茉美ちゃんとのラブストーリーがうまい具合に芝居に乗っていけばいいなあ、と思って演じていました。楽しかったですね。
―― 女性陣のなかではチェンが一番人気だったそうですが、ご感想は?
いやあ、だってカッコいいですからね。まず見た目がカッコいいし、アクション・シーンもすごくキマッてる。あとで聞いたら、やっぱり香港ではアクション映画によく出られる方だと聞いて、さすがだな~と思いましたよ。僕がやっちゃってすみません、という感じです(笑)。
―― それでは、映画をご覧になる方へのメッセージをお願いします。
共演者の女性陣から最もカッコいいと評されたチェン役をおおせつかりまして、この上なく光栄です。私はあまり韓国映画を観ていなかったんですが、この作品は非常に面白かったです。無駄のない展開のなかに、アクションあり、恋愛ありと要素もたくさんあって、娯楽映画としてすごくよくできた作品だと思います。
私はとても楽しめました。これからご覧になる方も、きっと楽しめるんじゃないかと思っております。ぜひ、ご期待ください!
[チェン]
マカオ・パクの提案に乗って合流した中国チーム4人組のリーダー。豊富なキャリアをもち、常に冷静さを失わない。マカオ・パクを含め韓国の泥棒たちを信用せず、ただ現金を手に入れる目的でカジノに向かう。しかし作戦をともに遂行するなか、チューインガムに予想もしない感情を抱くようになる。
《animeanime》
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