アニメーション専門クラウドファンディングサイト「Anipipo」オープン 注目の案件は?
グーパは、アニメーション分野に特化したクラウドファンディングサイトAnipipoβ版をオープンした。サイトでは、早速アニメーションに関連するプロジェクトを掲載している。
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運営会社のグーパは、平皓瑛氏が立ち上げたベンチャー企業だ。アニメーション制作者とファンを繋ぐ活動を掲げ、初年度の総支援額5000万円を目指す。単純な支援だけでなく、プロモーションやマーケティングツールの活用も提案する。さらにUstreamやニコニコ生放送やイベントの実施を通じてプロジェクト提案者と支援者との交流やコミュニケーションの活性化を目指す。
クラウドファンディングは、ウェブサイトを通じて、提案されたプロジェクトに対して不特定多数から資金を集める仕組みである。支援金は少額からスタートし、かなりの金額の場合もある。プロジェクト成立の際には支援した金額に応じてリワードが提供される。
米国を中心に近年、海外で急成長、数千万円から数億円単位の資金を集めるケースも増えている。国内でも関心は高まっており、すでにCAMPFIRE、READYFOR?、motion galleryなどのサイトとサービスが立ち上がっている。
海外ではクラウドファンディングにコンテンツ関連のプロジェクトが多くなっている。国内でもアニメーション関係者やゲーム関係者でクラウドファンディングに興味を持つ人は増えている。そのなかでアニメーション特化という特徴を持たせたAnipipoの取り組みが注目を集めそうだ。
サービススタートにあたって注目されるのは、どういったプロジェクトが提案されるかだ。Anipipoにオープンと同時に掲載されたプロジェクトは3件である。
ひとつは糸曽賢志氏が制作を進める『サンタ・カンパニー』の英語字幕制作費とグッズ制作費、ふたつめはスペインで制作を進める日本アニメスタイルのアニメーション『ABC of AKARI』、そしてアニメーション化を視野にいれたmooさんの絵本制作だ。
いずれも自主制作アニメーションに関わるものだが、プロジェクト規模が通常の自主制作より大きく、商業化を前提としてインディーズ作品の色合いが濃い。外部からの資金調達ニーズが高く、かつ手頃な予算の作品ともいえる。クラウドファンディングにマッチングしやすいプロジェクトとも言えるだろう。
なかでも『サンタ・カンパニー』は注目だ。糸曽賢志氏は、商業アニメーョンでも高い実績を残してきた。今回は、糸曽氏は幅広い世代から愛されるサンタクロースをモチーフにした『サンタ・カンパニー』を企画から製作、配給、宣伝、公開、商品展開を全て自分でする企画としている。その一環として、クラウドファンディングを利用する。アニメーションの新しい可能性を目指すという点で、『サンタ・カンパニー』とAnipipoが結びついたかたちだ。
Anipipo
/http://www.anipipo.com/
グーパ
/http://goopa.co.jp/
《animeanime》
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