ミュージカル「黒執事」 ダークでスタイリッシュな世界を舞台で堪能
[取材・構成: 高浩美] アニメ×ステージ&ミュージカル談義 第23回 ミュージカル『黒執事』、19世紀末のイギリスの香りが漂うダークでスタイリッシュな世界を舞台で堪能
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高浩美のアニメ×ステージ/ミュージカル談義
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アニメ×ステージ&ミュージカル談義 第23回
ミュージカル『黒執事』、19世紀末のイギリスの香りが漂うダークでスタイリッシュな世界を舞台で堪能
[取材・構成: 高浩美]
■ 千秋楽ライブビューイングも決まった人気コンテンツ『黒執事』
水嶋ヒロ主演で実写化も決まった『黒執事』。柩やな原作のコミックで2006年より『月刊Gファンタジー』で連載され、2007年にはドラマCDが発売、現在単行本累計発行部数は1500万部(海外分含む)、2008年と2010年にはテレビアニメが放送された。セバスチャン役には小野大輔、シエルに坂本真綾、他にグレル役に福山潤等、人気声優陣が名を連ねる。
来年の2014年の実写映画化では現時点(2013年5月)では、水嶋の他に剛力彩芽、山本美月がキャスティングされている。舞台は2009年初演、今回は第3弾となる。毎回、チケットは完売、今年は千秋楽にライブビューイングも予定されており、不動の人気コンテンツと言える。
19世紀末のイギリス、という時代背景もさることながら、登場人物の多彩さ、単なる“悪魔、死神”がでてくるダークでオカルトな設定だけでなく、シュチュエーション・コメディやアクションの要素もあり、スタイリッシュで多角的に楽しめる作品になっているところが魅力的なのだろう。
「あくまで(悪魔で)、執事ですから」という台詞はセバスチャンのポジションを表現。セバスチャンの主人であるシエルはどこかもの悲しくはかなげに見えるが、したたかに生きる強さを持つ少年で、セバスチャンとの絆は不思議な共感を呼ぶ。今回の舞台もキャストがかなり入れ替わっているが、それだけに新しい『黒執事』の物語が期待出来る。
■ 初演からセバスチャンを演じる松下優也、今回も深く考察し、セバスチャンを極める
セバスチャン役を初演から演じている松下優也は語る。
「初演時はまだ19歳で、舞台も初出演。右も左も分からない中でがむしゃらに頑張った記憶しかないです。2回目は少しは舞台に慣れてきましたが、舞台の製作陣もガラッと変わり、規模や公演数も増えて座長としてのプレッシャーはありましたが、周りの出演者やスタッフの皆さんに支えてもらって無事に終えることが出来たと思います」と語る。最初はとにかく一生懸命、でも回を重ねるごとに単純に“頑張りました”だけでは済まされない。
「(今回は)前作の再演になるんですが、前回と一緒の作品にはしたくはないです」ときっぱり。
「より深く黒執事の世界観を再現したいと思っています。役を作り込むにあたって、再度原作(16巻まで刊行)を読み込んで、アニメの『黒執事』も観て、セバスチャンとしての振る舞いやセバスチャンとシエルの関係性を考えたりして役作りをしています」。
セバスチャン役は松下優也の当たり役になっている感もあるが、2次元から3次元のキャラクターを演じることに関しては
「僕が思う一番大切なことは、原作ファンの方々ががっかりしないように僕らが世界観を勝手に壊さない事だと思います。ただ、その中でいかに演じるのかは追求しがいがあって面白いです。ちなみに今後やってみたい役柄ですが、今回は悪魔だったので吸血鬼とか、ガラッと変わってホストとかですかね(笑)」
《animeanime》
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