宮崎吾朗監督、近況を聞かれて「ちゃんと仕事してます」と苦笑い
「ウォレスとグルミット」で知られる英アードマン・アニメーションズが制作する人気ショートアニメ「ひつじのショーン」。待望のシリーズ3が5月11日(土)から、NHK Eテレで放送されることになった。
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三鷹の森ジブリ美術館は、2006年に「アードマン展」を開催し、2009年公開の『ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢』を配給した“縁”があり、試写会には宮崎吾朗監督とイモムシを主人公にした短編クレイアニメ「ニャッキ!」で知られる映像クリエーターの伊藤有壱氏が来場。独特な質感と動きで、世代を超えたファンをもつ「コマ撮りアニメ」の魅力を語り合った。
丘の上の牧場に暮らすイタズラ好きなショーンと仲間たちが、毎回大騒動を巻き起こす「ひつじのショーン」。宮崎監督は「実は、(試写は)見ていないんです。うちの息子と一緒に、家で見たいと思って」と親子揃ってファンだと告白。その魅力を「やっぱり、“物”としてそこにいるという存在感ですね。キャラクターが台詞なしで、ちゃんと芝居しているから子どもも大笑い。それに大人にとっては、イギリス人特有の毒気というか、アイロニーが感じられる」と説明した。
一方の伊藤さんは、短編アニメの世界に進んだきっかけを「'94年に、アードマンのスタジオを訪ねたこと」と明かし、「だから、いまでも心の拠りどころですね」と最大級のリスペクトを示す。伊藤さんの視点からアードマンの魅力は「いい意味で独特なワガママさがある。いまや世界的に有名なスタジオなのに、そのカラーは全然変わらないですね。予定調和じゃないヤンチャさも子どもたちのツボを付く」のだとか。「そういう意味では、アメリカよりも、日本の感性に近いかもしれない」と付け加えた。
写真撮影には主人公のショーンと、赤ちゃん羊のティミーが駆けつけ、宮崎監督&伊藤さんと対面。また、『コクリコ坂から』以来、表だった活動が発表されていない宮崎監督は、記者から近況を聞かれると「毎日ちゃんと仕事をしています」と思わず苦笑い。現在、ある企画を準備中だと言い、「言うと怒られるので言えないですけど…。完成ですか? 来年くらいには…」と新たな展開を示唆する一幕もあった。
ショートアニメ「ひつじのショーン」シリーズ3は、5月11日(土)からNHK Eテレで放送スタート。
宮崎吾朗監督、近況を聞かれて「ちゃんと仕事してます」と苦笑い…
《text:cinemacafe.net》
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