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―― 相葉裕樹さん(以下相葉)
声優としてのスキルは足りていないと思います。僕が「イズル」であるわけをいろいろ考えたんですけど、僕の場合は「俳優」の延長線上をやって欲しいということなんだと。「声優にならなくてもいい、声優の仕事をそのまま真似る必要はないよ」ということなんだと解釈しました。
―― 相葉さんから見た、声優とは違う「俳優」の特徴というのは、どんなものでしょうか。
―― 相葉
僕の中では、映像の俳優と、舞台と、声優は、それぞれ使い分けたいと思っていて、それぞれに合った芝居のやり方を探していきたいなと思っています。正解が何かはわからないんですけれども。
声優は、声、つまり「音」だけでの表現ですよね。音の抑揚、高い低い、強弱……。表情や動きではなく「音」だけで表現するには大変なスキルが必要で、声優の方々はそのスキルを集中して磨かれていて尊敬しています。
僕の俳優としての仕事が、声優の仕事と重なるとしたら、舞台俳優の経験が大きいかもしれないです。声優は「声だけ」という制限の中で伝えるためにディフォルメして表現するところがあって、舞台の発声とも重なると思います。
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―― 相葉
はい。今回の僕の役割は「俳優」としてできることをやることだと信じて、あえて空気を読まないで頑張っていこうと思います。
ピュアな少年心を貫くイズルは、僕の憧れ的な存在なのかもしれないです。
大人になると、空気を読みすぎて丸くなってしまうところがあるんですけど、イズルを見ていると“そんなに気にしないでいいんだよ”って言われているような、僕がそう思いたいだけなのかもしれないですけれども、うらやましいなと思います。
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