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ベルギーの日本ポップカルチャーイベント Made In Asia開催レポート

By ロミ 日本のポップカルチャーを紹介するイベントがヨーロッパ各地で開催されている。EUの本部が置かれているブリュッセルでも「Made In Asia」というイベントが開催されている。■ 最大規模となったMade In Asia2013年大会 ■ 今、世界では空前のゾンビブーム!! 

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Made In Asia2013
Made In Asia2013 全 6 枚 拡大写真

■ 今、世界では空前のゾンビブーム!!

MadeInAsia今年はゾンビが大量発生した日本で主人公が生き残れるかを描いた作品「アイアムアヒーロー」で知られる漫画家の花沢健吾氏によるサイン会が、土日の午前と午後の2回、計4回行われた。毎回長蛇の列となり、作品の人気ぶりをうかがわせた。同作品のフランス語版を出版しているKana社がブログでサイン会の様子を紹介している。
Kana社のブログ:
/http://www.kana.fr/blog/made-in-asia-kengo-hanazawa-en-dedicace/

Kanaは、サイン会場近くにゾンビメイクを施すサービス(無料)も行い、こちらも大盛況。「すでに百人以上にはメイクした」とメイクアーティストは早い段階で語っていた。特殊メイクでゾンビ顔になった来場者は、土日のゾンビパレードに参列した模様。(筆者は目撃していない。)

【写真:特殊メイクでZQN化したファンの子。結構リアル…^ ^;】

MadeInAsiaまた、花沢氏は会場ステージにてパネルトークも行い、写真スライドを交えながら漫画の制作過程を紹介するなどし、海外ファンにとってはとても貴重な場となっていた。

コミック文化が成熟しているベルギーでは、漫画読者の層も厚く、少年漫画だけでなく青年漫画も広く親しまれ、読まれている。そうしたこともあってか、作者である花沢氏はファン達に熱烈な歓迎を受けた。

「アイアムアヒーロー」はコミック業界のアカデミー賞といわれるフランスのアングレーム国際漫画際2013にノミネートされたことや、ベルギーを訪れる直前に小学館漫画賞を受賞したことから、ベルギー・フランスのメディアからの注目度も高かった。もともとゾンビものは吸血鬼ものと同様に欧米での人気が昔から高いが、今回は現在作品がビッグコミックスピリッツにて連載中であることや、花沢氏によるリアリズムに徹底した作風が「現在進行形の和風ゾンビもの」として今後どういったストーリー展開になるのか、大きな話題を呼んでいる。(ベルギー・フランスでは現在単行本第6巻までが刊行されている。)

【写真:花沢健吾氏のパネルの様子。】

他にもコスプレ大会やイラストコンテスト、和太鼓や獅子舞のパフォーマンスなどもあり、大会会場は連日大いに盛り上がった。(一時は通路を通って反対側に行くのが困難だったほどである。)

さて、第6回Made In Asia大会は2014年3月14~16日にブリュッセルで開催予定とのこと。しかも土曜日の混雑を緩和させるために金曜日の午前中からオープンするという。(夜間の無料プレナイトは継続する方向だ。)
来年はどのようなゲストの顔ぶれになるのか、筆者も楽しみにしている。

さらに、このMade In Asiaの大きな成功を受けて、来年夏には第二のMIAともいうべき「Retro MIA」が誕生するという。開催地はベルギーのナミュール。「Retro」は80~90年代のレトロなものを扱うから、という意味合いのようだ。近年のアニメ・マンガイベントが若者たちのパーティ・イベント化していることを受け(なんとも羨ましい悩みであるが…)、より「大人による大人のためのイベント」への需要が高まってきているのかもしれない。

ともあれ、今後もベルギーで開催されるイベントの成長ぶりから目が離せない。

MadeInAsia

【写真:もちろんコスプレ大会もベルギーでは大人気。】

参考:
Made In Asia大会公式HP
/http://www.madeinasia.be
Made In Asia Facebook
/https://www.facebook.com/LeSalonMadeInAsia
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