英国アカデミー賞 アニメーション長編は「メリダ」、短編は「The Making Of Longbird」
第66回英国アカデミー賞の各受賞作品が2月10日に発表された。このうち長編アニメーション賞は『メリダとおそろしの森』、短編アニメーション賞は『The Making Of Longbird』が選ばれた。
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ノミネート作品には『フランケンウィニー』と『パラノーマン ブライス・ホローの謎』の2本が挙っており、これらをかわした。今年も年明けから主要な賞の発表が順次続いているが、『メリダとおそろしの森』は第70回ゴールデングローブ賞では最優秀アニメーション賞を受賞している。
英国アカデミー賞では、イギリスにおいて年間で最も功績のあった優れた作品に対して表彰してきた。英国の賞ではあるが、米国の映画の上映も多い土地柄もあり、受賞作、受賞者にもハリウッド関係が少なくない。長編アニメーションもディズニー/ピクサーの大作映画とそうした状況を反映した。
長編アニメーション賞の『メリダとおそろしの森』はディズニーとピクサーの制作で、日本でも昨年公開されている。これまでのピクサーの作風とは少々異なる切り口となっている。ピクサーの映画としては初めて、プリンスを主人公に据えたことなどが関心を集めた。
また、最後にアップルの創業者でピクサーとも関わりのあったスティーブ・ジョブズへの追悼文が表示される作品としても話題になった。
一方、短編アニメーション賞の『The Making Of Longbird』は、昨年のアヌシー国際アニメーションフェスティバルの学生部門で最優秀賞などを受賞している作品だ。若い才能にスポットライトを当てている。
英国アカデミー賞長編アニメーション賞で受賞した『メリダとおそろしの森』、ノミネート作品の『フランケンウィニー』と『パラノーマン ブライス・ホローの謎』は、いずれも第85回米国アカデミー賞にもノミネートされている。これにディズニーの作品『シュガー・ラッシュ』などがノミネートされている。今回の結果は、第85回米国アカデミー賞の行方がどうなるのかを占ううえでも興味深い。
[真狩祐志]
英国映画テレビ芸術アカデミー
/http://www.bafta.org/
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