広島国際アニメフェス始まる 国際名誉会長P・ロード氏らが会見
8月23日、第14回広島国際アニメーションフェスティバルが開幕した。広島国際アニメーションフェスティバルは1985年から隔年で開催されており、フランスのアヌシー、クロアチアのザグレブ、カナダのオタワに並ぶ世界4大アニメーションフェスティバルの1つとして知られる。
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またアカデミー賞公認の映画祭でもあることから、グランプリを受賞した作品はアカデミー賞のノミネート候補となる。2000を超える作品エントリーなど、まさにグローバル規模のフェスティバルだ。
8月23日には、当日晩の開会式に先駆け、記者会見「大会の意義について、審査について」が行われた。国際選考委員によってコンペティションにノミネートされた作品から各賞を決定する国際審査委員による会見である。
フェスティバルディレクターの木下小夜子さんと、第14回大会で国際名誉会長のピーター・ロードさんも列席した。ピーター・ロードさんはアニメーションスタジオのアードマンの共同設立者である。アードマンは『ウォレスとグルミット』などの作品で日本でもお馴染みだ。
ピーター・ロードさんは今回、国際名誉会長に就任したことに対し「非常に光栄で名誉なこと」と感謝した。また広島国際アニメーションフェスティバルについて「アニメーションやそれを作る映像作家も賞賛し愛情を注いでおり、他の映画祭と違ってアニメーションのアートに敬意を払っている」と評した。
そして各国際審査委員からコメントが述べられた。マーヴ・ニューランドさんは「とても疲れてます。国際審査委員の代わりになれと言われたので…」と怪我で急遽来日が取りやめになったアレクサンドラ・コレイヨさんの件に触れておどけて見せた。
それから現在はインターネットが普及したことで「間違ったことを言いかけたとしても言い替えることが出来ないから話をしたくない」と笑いを誘った。
イリーナ・マルゴリーナさんは過去の大会で国際選考委員の経験から「3週間ぶっ通しで2週間目で嫌になるかと思ったんですけどそれでもやっぱり好きです」と語った。
「日本文化に興味をもったのは10代の時」というイゴール・コヴァリョフさんは過去の大会で『Milch』がグランプリを受賞している。「広島に来たのは90年が最初ですが、その時より良くなってるのを期待している」。
最後に「第1回から来てい人にインタビューばっかりしている」という小野耕世さん。「フィルムメーカーでないのが無念だった。映画を作ってない人が審査委員をしていいのかと思っている」と話した。
これまでもそうであったが、それぞれ一家言を持つ国際審査委員だけに、今回も賞の行方が気になるものになっている。各受賞作品は、最終日27日に発表される。
[真狩祐志]
広島国際アニメーションフェスティバル
/http://hiroanim.org/
《animeanime》
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