過去15年間で最も売れたアメコミ 「ウォーキングデッド」第100巻、初版38万部完売 | アニメ!アニメ!

過去15年間で最も売れたアメコミ 「ウォーキングデッド」第100巻、初版38万部完売

米国のコミック出版社イメージ・コミックスは、同社が出版する人気コミックシリーズ『ウォーキングデッド』の第100巻の初版が完売したことを明らかにした。

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米国の中堅コミック出版社イメージ・コミックス(IMAGE COMICS)は、同社が出版する人気コミックシリーズ『ウォーキングデッド(THE WALKING DEAD)』の第100巻の初版が完売したことを明らかにした。
『ウォーキングデッド』第100巻は2012年7月11日に発売した。発売に先立つ書店からのオーダーは38万3612部に達し、過去15年間で最も初期出荷数の多いアメリカンコミックとなった。さらに発売1週間でこの全てを売り切ったという。イメージ・コミックスは、これを受けて増刷を決定した。

『ウォーキングデッド』は、ロバート・カークマンさんらによるアメリカンコミックで、2003年にイメージ・コミックスが刊行をスタートした。ゾンビに支配された世界を舞台に安住の地を求めて旅をする人々を描く。
もともと人気の高い作品だったが、2010年に大手有料チャンネルAMCがテレビドラマ化をしたことで人気に火がついた。2011年には最も売れたアメコミとなり、2012年もその勢いを引き継いでいる。

米国ではアメリカンコミックが実写映画化を通じて、その人気を一気に拡大する例は多い。以前は、マーベルやDCのスーパーヒーローが登場する作品の映画化が多かったが、近年は中堅出版社の人気作品を映画化する例も増えている。
2010年にオニプレスから発売されていた『スコット・ピルグリム VS ザ・ワールド』の実写映画などある。こうした作品は映像化と伴に、原作の売り上げが急伸する例も多い。
『ウォーキングデッド』もこうしたひとつだ。さらに本作は、映画でなくテレビドラマがスタートとなっているのが特徴だ。アメリカンコミックのマルチメディア展開の新たな可能性を示している。

そのテレビシリーズ『ウォーキングデッド』は、今年秋から第3シーズンに突入する。有料チャンネルAMCにて放映される。同局の目玉番組となる。
先頃カリフォルニア州サンディエゴで開催されたコミコンの会場では、AMCが出展ブース、パネルイベントで本作を全面に押し出していた。また第3シーズンのトレーラーもいち早く公開され、ファンを喜ばせた。
メディアの注目が集まる時期に、記念すべき100巻を合わせて発売したことも売上を押し上げたとみられる。今後も、有力タイトルとして注目を浴びそうだ。

イメージ・コミックス(IMAGE COMICS)
/http://www.imagecomics.com/

《animeanime》

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