羽佐間、野沢、山寺が語る 滝口順平さんの思い出
11月1日に、2011年8月29日に逝去された声優の滝口順平さんを追悼する特別番組「これが声優だべぇ~!」が、ニコニコ動画のニコニコ生放送で配信された。
イベント・レポート
アニメ
注目記事
-
「葬送のフリーレン」フリーレンたちの新たなイラスト&ユーベル、デンケン、ゼーリエたちも印鑑に! 痛印堂第2弾が登場
-
ARグラス「Rokid Max」&ポータブルデバイス「Rokid Station」体験レビュー!
アニメの声優の仕事では渋い役で活躍した滝口さんだが、『ヤッターマン』のドクロベーなど印象的な仕事が多く、ファンの記憶にも深く残ったようだ。ニコニコ生放送の来場者数はおよそ4万2000人、動画に書きこまれたコメント数は5万7000件にも達した。
番組は滝口順平さんとの思い出話や仕事を振り返ると同時に、滝口順平さんと同時代を生きてきたベテラン声優3人が日本の声優業界の歴史を振り返る興味深いものだった。
トークのなかで印象に残ったのは、イタズラ好きの滝口さんの様子である。収録本番でいきなりアドリブを披露して皆を驚かせたり、イタズラ好きだった様子が紹介された。
野沢さんからは、「滝口さんはアドリブを台本に書いてそれを皆には見せない。そのアドリブを本番でやって、皆が笑っていた」という話が語られた。また、羽佐間さんはヘビ嫌いの女優をゴムのヘビで驚かせ泣かせてしまった話を紹介、ありし日の滝口さんの姿が窺われた。
番組中では、平成版『ヤッターマン』で共演した吉野裕行さんと伊藤静さんがVTR出演し、滝口さんへの思い出を語った。
また、タイムボカンシリーズやドラゴンボールなどで脚本を担当した小山高生さんもVTR出演し、「いじわるしようと思って滝口さんの一人三役を作った。三人が掛け合いをするシーンでどう演じるかと思ったら見事に軽く生で録っちゃった」と、滝口さんの演技の凄さを語るエピソードを紹介した。
日本の声優業界の歴史についても、興味深い話題が多かった。昔はすべて生放送での一発収録だったため大変だった様子、また当時のスタジオにはマイク1本しかなく、それで収録することもあったといいった草創期ならではのエピソードである。
そして最後は、「最近の声優業界についてどう思うか」と3人のゲストに質問することで締めくくられた。「昔はスタジオに先輩・中堅・新人が皆入っていたから先輩の技術をすぐ盗めたんだけど、今は制作費の関係もあって新人だけのスタジオも多い」と残念こともあると話す。
羽佐間さんは、「僕らも才能のある若手から技術を盗もうとしている。僕らが教えられるものもある」と語る。若手とベテランとの接点が少なくなっている業界を心配する声をあげた。
滝口順平さん追悼特別番組
羽佐間道夫・野沢雅子・山寺宏一が語る「これが声優だべぇ~!」
日時: 11月1日
/http://live.nicovideo.jp/gate/lv68508069
出演 羽佐間道夫、野沢雅子、山寺宏一、(司会)角谷浩一
《animeanime》