「ヱヴァ新劇場版：破」にTV版　金曜ロードショー放映決定

　2009年6月に劇場公開された『ヱヴァンゲリオン新劇場版：破』が、遂にテレビ放映されることが決定した。8月26日21時から日本テレビ系金曜ロードショーに登場する。
　さらにテレビ放映にあたっては、作品タイトルを『ヱヴァンゲリオン新劇場版：破TV版　』とする。詳細は明らかではないが、映画、DVD・Blu-ray Discと異なる展開ごとにメディアに合わせた仕掛けが行われるシリーズだけに、劇場や映像パッケージで作品を鑑賞したファンにとっても今回の『TV版』は見逃せないと言っていいだろう。

　『ヱヴァンゲリオン新劇場版』シリーズは、2007年にスタジオカラーのもと過去の「新世紀エヴァンゲリオン」を大きく刷新してスタートした。ストーリーが新たに再構築され、画面・作画も一新されている。また、新キャラクターが登場するなどファンを驚かせた。
　この結果、新シリーズは第2のムーブメントという空前のブームを作りだしている。2007年の第1作『序』の興収20億円は、映画関係者を驚かせるのに十分な大ヒットだったが、続く2009年6月公開の第2作『破』はそれをさらに超えた。観客動員数250万人超、興収40億円に達した。さらにDVD・BDの出荷は100万枚を記録する。
　今回放映が決定したのは、この『ヱヴァンゲリオン新劇場版：破』のTV版だ。物語はいよいよ大きな変化をみせる。アスカとエヴァンゲリオン2号機の登場に加え、新ヒロインのマリ、そしてエヴァンゲリオン仮設5号機も姿を見せる。新たなシリーズの変奏曲が、観る者を驚かせる。

　アニメ映画の地上波放テレビ局ゴールデンタイムでの放送は近年あまり見られなくなっている。スタジオジぶりや細田守監督らによる国民的な映画の地位を獲得した幾つかの作品に限られていると言っていいだろう。
　『ヱヴァンゲリオン新劇場版：破』が、夏休み金曜ロードショーで放映されるのは、シリーズがまさにそうした国民性を獲得したからだ。8月26日の夜、『ヱヴァンゲリオン新劇場版：破』が多くの視聴者を圧倒しそうだ。
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