浅香監督「人間失格」伊Future Film Festivalグランプリ受賞
Future Film Festivalは、日本の浅香守生監督の『人間失格』をグランプリ(Platinum Grand Prize)に選出した。審査員の講評によれば、
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『人間失格』は、太宰治原作の名作小説を現代のアニメとして映像化したものである。マッドハウスが制作した巨匠の名作のアニメ化シリーズ「青い文学シリーズ」の一編である。本シリーズはマッドハウスの若手監督が異なるエピソードを監督し、その競演が注目を集めた。
『人間失格』は、当初テレビシリーズ4話分で放映、その後、劇場版としてあらたに編集されている。今回は時代を超えて観る者を惹きつける太宰治の物語の魅力と、それを現在の映像と演出で蘇らせた浅香監督の手腕が評価されたかたちだ。
FFFは、斬新な映像文化、新しい映像表現を披露する場として1999年に始まった。近年、世界的に増加しつつあるジャンル映画の国際映画祭となっている。開催開始当初より、新しい表現を持つ作品として、日本のアニメに高い関心を示してきた。
2004年に今敏監督の『東京ゴッドファザーズ』、2008年に新海誠監督の『秒速5センチメートル』がグランプリに輝いている。同2008年には審査員特別賞にマイケル・アリアス監督の『鉄コン筋クリート』も選ばれた。また、毎年多数の日本映画が上映されている。
2011年もコンペティション8作品のうち、『人間失格』のほか『カラフル』(原恵一監督)、『8月のシンフォニー』(西澤昭男監督)と3作品が日本のアニメだった。コンペティション以外でも『借りぐらしのアリエッティ』(米林宏昌監督)、『TO』(曽利文彦監督)も上映されている。
さらに『電人ザボーガー』、『Helldriver』の特撮映画もあり、日本の存在感が大きかった。『人間失格』のグランプリ獲得は、あらためてFFFの特徴が現れたかたちだ。
フューチャー・フィルム・フェスティバル(Future Film Festival:FFF)
/http://www.futurefilmfestival.org/intl/
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