そんなビッグネームの一人が、謎の僧侶 源雲の声を担当する役者の中村獅童さんだ。源雲は現代の日本から1200年前の京都にタイムスリップした主人公の純に、彼が神聖なる力を持った 救いの御子 であることを告げる人物である。

そんな中村獅童さんが、4月7日に平安の時代の佇まいを伝える京都・神泉苑にて、本作の大ヒット祈願をする祈祷式に参加した。神泉苑は静御前が源義経と初めて出会った場所とも伝えられ、境内の池は願いが叶うパワースポットとしても注目されている。
『鬼神伝』の中でも神泉苑は、物語の鍵となるオロチ(龍)が封印されている場所。さらに鬼と人との壮絶な戦いが繰り広げられる重要なシーンのなかで描かれる。
そんな神泉苑に中村さんは、僧侶 源雲を思わせるベージュの羽織袴で現れた。いつもの穏やかな雰囲気とは異なる厳粛な様子で、祈祷式に挑んだ。
そんな祈祷式に対する気持ちを問われた中村さんは、
「(祈祷式では)映画のことを願いました。世の中、大変なことになっていて、映画館に来るのも大変だと思います。自分は演技と表現しかできませんが、自分にできることを一生懸命にやり、少しでも多くの方にこの映画を見ていただいて、勇気と希望をもっていただけたらと思います」と答えた。本作だけでなく、映画、そしてそれを取り巻く現在の状況について願いをかけた様子。
また、今回の源雲役については、
「(自身が演じたと)気がつかれない方がうれしいです。エンドロールを観て、はじめて「中村獅童が声をやっていたのか」と思われる方がうれしいです。役者の顔が見えないということは、それだけ、観ている方が映画に入っていただけているということですし、うれしいです!」と話す。
さらに映画の中で好きなキャラクターについては、
「自分の役が好きですね。まるで、自分のためにあて書きしてくれたのではないかというぐらいに、自分にちかい役です。『ピンポン』のドラゴンの時同様、頭も坊主だし、自分のために書いてくれたのかと思うぐらい、やりがいがあり、役を膨らます作業が楽しかったです」と語った。

『鬼神伝』
4月29日より全国ロードショー
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