持ち歩けるデジタルポートフォリオ・アプリとしての活用を目指す。また、3月上旬には、iPhoneアプリの提供も予定している。
「SUSTANIME」プロジェクトに参加しているアニメーション作家は早川氏のほか、宇佐美毅氏、新海岳人氏、竹内泰人氏、半崎信朗氏、山元隼一氏の計6名である。スタート当初は、映画祭やネットでも話題となった作品など25作品を視聴出来る。
また、今後も参加者が増える予定という。アプリではこのほか、作品が配信されているだけでなく作家自身による情報発信や作家およびユーザーとの交流が可能な付加価値も備えられている。
「SUSTANIME」は、「Sustainability(持続可能性)」と「Animation」を組み合わせた造語である。文化庁の平成22年度メディア人材育成支援事業の認可により、神奈川工科大学の白井研究室とアニメーション作家の早川貴秦氏が共同でアプリ開発を進めてきたプロジェクトだ。アニメーション作家が持続的に創作を行っていくためのプラットフォーム構築を目標に活動をしている。
これまでのアニメーション作家の自主活動としては上映会の開催やDVD等のメディア販売が主流となっていたが、新たにこのようなプラットフォーム構築の事例も出てきた点は注目に値する。
なお、「SUSTANIME」のiPadアプリは20日まで横浜市民ギャラリーあざみ野で開催されていた「イメージの手ざわり展」でいち早く展示されている。プロジェクト代表の早川氏は、26日に当展の関連で行われる上映会とトークイベントに参加する。
【真狩祐志】

SUSTANIME /http://sustani.me/
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SUSTANIME アニメーション作品一覧
早川貴泰
『KASHIKOKIMONO』『阿吽二字』『雲散霧消』『えん』『塵芥集』『Bless』
宇佐美毅
『Gluebe』『さよなら△またきて□』『TaNe 3/7』
新海岳人
『ステイタス』『山と人』『自由人(ヒーローショー篇)』『ラブリー』『夢』
竹内泰人
『オオカミはブタを食べようと思った。』『ぐるぐるの性的衝動』 他4作品
半崎信朗
『Birds』『Birthday』
山元隼一
『melody』『memory』『熱血宇宙人』