米国の賞であるアニー賞は、通常は海外作品のノミネートは少なく、多数のノミネートは『イリュージョニスト』への評価の高さを示していそうだ。2011年の2月5日にロサンゼルスで行なわれる授賞式で受賞作品・受賞者が発表される。
『イリュージョニスト』の舞台は1950年代のパリとエジンバラ、時代遅れの老手品師と彼の魔法を信じる少女の出会いが描かれる。パリを離れた初老の手品師タチシェフは、スコットランドの離島に流れ着き、片田舎のバーで貧しい少女アリスと出会う。言葉が通じない2人はエジンバラの片隅で一緒に暮らし始めるが……。
シルヴァン・ショメ氏は監督、脚色、キャラクターデザインを行なうほか、映画『ぼくの伯父さん』で知られるジャック・タチ氏が脚本を手がける。既にヨーロッパ映画賞でアニメーション映画賞を獲得、英国インディペンデント映画賞の技術賞でノミネートされている。
本作はクロックワークス、三鷹の森ジブリ美術館の配給で、2011年3月26日からTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショーを予定している。映画公開の頃にはビッグなニュースがもたらされているかもしれない。

(c)2010 Django Films Illusionist Ltd / Ciné B / France 3 Cinéma tout droits réservés
『イリュージョニスト』
2011年3月26日(土)より、TOHOシネマズ六本木ヒルズ他にて全国公開
配給: クロックワークス、三鷹の森ジブリ美術館
監督・脚色・キャラクターデザイン: シルヴァン・ショメ
オリジナル脚本: ジャック・タチ
美術監督: ビアーネ・ハンセン
作曲・ ビジュアルエフェクト:ジャン=ピエール・ブシェ
デジタルスーパーバイザー: キャンベル・マカリスター
提供: クロックワークス、三鷹の森ジブリ美術館、スタジオジブリ、日本テレビ、ディズニー
第38回アニー賞
『イリュージョニスト』ノミネートリスト
■ 長編アニメーション賞
■ 監督賞(映画) シルヴァン・ショメ
■ 脚本賞(映画) シルヴァン・ショメ
■ 音楽賞(映画) シルヴァン・ショメ
■ キャラクターデザイン賞(映画) シルヴァン・ショメ