スタート当初はおよそ200本の動画を用意、『トロン:レガシー』や『トイ・ストーリー3』などの最新映画のトレラー、Blu-ray Disc・DVDの特典映像、そして、さらに人気キャラクターの短編アニメーションがプログラムに並ぶ。
また、特に注目されるのは、同社が運営する専門局ディズニー・チャンネル、ディズニーXD の人気番組をフルエピソードで無料提供することだ。この中にはアニメ『スティッチ!』シリーズや、米国アニメーション『アイアンマン ザ・アドベンチャーズ』なども含まれる。
アニメーションに以外では『ハンナ・モンタナ フォーエバー』や『ジョナス』などの人気海外ドラマもある。10 作品程度、月1話から2 話の更新を予定する。
ディズニー・ジャパンによれば、この無料配信は番組の認知向上と有料チャンネルの加入促進を目的としている。ネット配信を放送事業の活性化に結びつける狙いがある。
さらに「ディズニー動画」は、番組配信とソーシャルメディアの連携強化を行なう。主要SNS サイトであるmixi、Ameba、Twitter、goo ブログ、Facebook、はてなブックマーク、Yahoo!ブックマークと連動させ、番組の感想などをSNSに反映させることが可能となる。簡単なチェックやボタンを利用することで、作品への思いを知り合いや友人と共有出来る。
今回のディズニー動画は、海外のメディア企業が自社の事業戦略の一部にインターネットをしっかりと組み込んでいることを示すものだ。自国で取る戦略をそのまま日本でも導入する。
日本の放送局も番組配信に力を入れているが、本格化したのは過去1、2年ぐらい、その勢いはまだ十分でない。そのなかでたアニメーションを初めとする子ども番組、若者向け番組は、オンライン配信の有力コンテンツとなっている。今回ディズニーは、この分野で人気コンテンツを無料で多く盛り込んだ。
放送事業では地上波テレビとCSテレビと差のある国内放送局とディズニーだが、ネット上では対等だ。ディズニーのふたつのチャンネルは順調に視聴世帯を伸ばしているだけに、今後も目が離せない。
ディズニー動画 /http://video.disney.co.jp/
配信動画本数: 約200 本(9月30日時点)
フルエピソード視聴可能な番組一覧
[ディズニー・チャンネル]
アニメーション: 「スティッチ!」、「プーさんといっしょ」、「ミッキーマウス クラブハウス」、「フィニアスとファーブ」
ドラマ: 「ハンナ・モンタナ フォーエバー」、「サニー with チャンス」、「ジョナス」
[ディズニーX]
アニメーション: 「アイアンマン ザ・アドベンチャーズ」、「キック ザ・びっくりボーイ」
ドラマ: 「爆音家族」、「ジーク&ルーサー」
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(c) Disney