東京国際ミュージックマーケットアニソンライブ今年も開催

　音楽コンテンツの国際イベントとして2004年にスタートした東京アジア・ミュージックマーケットは、本年よりさらにパワーアップした東京国際ミュージックマーケット（TIMM）に生まれ変わる。これまでは日本の音楽の海外紹介をしてきたが、今年はさらにパワーアップする。海外の優れた音楽、世界の音楽関係者が一堂に集り、交流する国際音楽見本市を目指す。
　一方で、これまでどおり開催される目玉イベントのひとつに、「アニメソングライブ」がある。アニメソングライブはアニメ関連の楽曲で活躍するアーティストを集めたライブイベントで、毎年開催されてきた。
　
　今年のライブは10月28日夜、東京・品川ステラボールを会場にする。出演は彩音、Kalafina、喜多修平、工藤真由、黒崎真音、Daisy×Daisy、東京ブラススタイル、中島愛、中野腐女シスターズ、ニルギリス、米倉千尋の11組である。
　かなり豪華な出演陣だが、このライブは毎年無料でファンを招待している。今年もこの無料観覧エントリーがTIMM公式サイトにて、9月6日から始まった。9月30日まで受付けて、抽選により観覧招待を決定する。

　豪華アーティストのライブが無料になっているのは理由がある。実は「アニメソングライブ」は、海外の音楽関係者に向けた生のショーケースの役割を果たしているためだ。つまり、海外から来日した音楽業界のスタッフが、このライブを観て、海外での売り出しを検討する。アーティストたちの今後の海外進出につながる可能性があるライブなのだ。
　アニメソングだけ特別なライブが設けられるのは、日本のアニメソングに対する海外からの需要が大きいためである。海外ではアニメイベントを中心に、日本の音楽アーティストのコンサートが多く開催されている。日本のポップミュージックが「アニメ×音楽」を足掛かりに、海外展開する例は多い。国内では音楽シーンでのアニソンの注目が増しているが、海外でも同様というわけだ。
　それだけに出演アーティストも、日本の音楽会社が今後海外で売り出したいと考えている一押しのアーティストばかりである。例年アニメソングライブが、大きく盛り上がる理由のひとつでもある。

　TIMMでは10月25日から28日の開催期間中に、アニメソングライブ以外のビジネスイベントも多数設ける。10月26日、27日には個別商談会、10月28日には欧米の音楽市場をテーマにしたビジネスセミナーを行う。また、ウェブを利用した商談システムの充実度もアップする。
　アニメやゲーム、マンガ、映画などに較べると国際展開力がまだまだ弱い日本の音楽コンテンツの海外進出サポートを目指す。

東京アジア・ミュージックマーケット　/http://www.timmkt.jp/