水戸芸術館でマンガ表現テーマに展覧会 海外巡回も
現在美術の企画展覧会で定評のある水戸芸術館現代美術ギャラリーが、8月14日より「新次元 マンガ表現の現在」を開始した。
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「新次元 マンガ表現の現在」は、日本のソフト・パワーとして国内外で存在感が増しているマンガの表現方法にフォーカスした企画である。これまでのマンガ関連の展覧会に多かった作家中心の個展や回顧展とは切り口を変えて、「マンガ表現の今日的可能性」というテーマに沿った展示をする。
展覧会で取り上げる作品にもテーマが持たされている。展示されるのはいずれも2000年代に話題になったものばかりだ。また、若者を対象とした作品で、五十嵐大介 『海獣の子供』二ノ宮知子 『のだめカンタービレ』ハロルド作石 『BECK』など全部で9作品となっている。現在の文化という面が強く打ち出されるようだ。
これらの作品は原画や執筆のための資料の展示だけでなく、インスタレーションや映像、空間を利用して多角的にマンガの世界を体験出来る。水戸芸術館では、二次元の芸術であるマンガを三次元の展示空間にすることで、日本マンガのメディアとしての面白さや新たな感動を発見して貰えるとしている。
展覧会は水戸芸術館開催後、海外での巡回展を行う。まず、12月4日から韓国・ソウルのアートソンジェセンターでおよそ2ヶ月間の展示を行う。さらに8月からは、フィリピン・マニラのアヤラ美術館に場所を変えて展示する。海外で幅広く現代のマンガ文化が紹介される。
水戸芸術館現代美術ギャラリー
/http://www.arttowermito.or.jp/art/
「新次元 マンガ表現の現在」展
会期: 2010年8月14日~9月26日
会場: 水戸芸術館現代美術ギャラリー
主催: 国際交流基金、水戸市芸術振興財団
企画: 高橋瑞木(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
空間構成: 豊嶋秀樹(ジーエム・プロジェクツ)
[韓国] ソウル
会場: アートソンジェセンター /http://www.artsonje.org
会期: 2010年12月4日~2011年2月13日
主催: アートソンジェセンター、国際交流基金
[フィリピン] マニラ
会場: アヤラ美術館 /http://www.ayalamuseum.org/
会期: 2011年8月~9月(予定)
主催: アヤラ美術館、国際交流基金
[参加作家・作品]
■ 浅野いにお 『ソラニン』 (小学館、2005-2006)
■ 安野モヨコ 『シュガシュガルーン』 (講談社、2003-2007)
■ 五十嵐大介 『海獣の子供』 (小学館、2006-)
■ 今日マチ子 『センネン画報』 (太田出版、2008-)
■ くらもちふさこ 『駅から5 分』 (集英社、2007-)
■ 二ノ宮知子 『のだめカンタービレ』 (講談社、2001-2010)
■ ハロルド作石 『BECK』 (講談社、1999-2008)
■ 松本大洋 『ナンバーファイブ』 (小学館、2000-2005)
■ 若木民喜 『神のみぞ知るセカイ』 (小学館、2008-)
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