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会場にはマーベルのテレビ事業部門の統括であるジェフ・ローブ氏、マッドハウスの丸山正雄代表取締役、そして、米国のケーブルチャンネルG4のジョン・ライバー氏、クリスティン・アダムス氏が姿を見せた。
会場では、まずワールドプレミアの第1話を上映。その冒頭は日本が舞台となり、観客を驚かせる。またマッドハウスらしい描き込みの多いキャラクターで、アメコミのキャラクターを新たな解釈で映像化していることも判る。日本流に解釈された『アイアンマン』が、今後日本、そして世界でどう評価されるか注目される。
ローブ氏は制作のマッドハウスについて「素晴らしいアニメスタジオ」と紹介し、その完成度の高さに大きな自信を見せた。一方で丸山社長は「マーベルのイメージを損なわない様にどうやるかに悩んだ」と制作を紹介。そして、「日本アニメの制作スタッフの多くが若い頃好きだったのがアメリカンコミックス、アメコミのセンスをどう取り入れようか努力してきた。今回のコラボレーションでは新しいもの生み出す作品にしたい」と語った。
米国の大型イベントの見どころは、これに合わせて発表される最新情報である。今回も「マーベル アニメ」の最新情報を次々に紹介された。
そのひとつが「マーベル アニメ」の米国での正式放映決定である。米国の若い男性向けのケーブルチャンネルG4のスタッフが参加した理由だ。G4のジョン・ライバー氏は、2011年から『アイアンマン』の放映を開始、明日以降コミコンの会場、ウェブサイトにて関連情報を一斉に公開する。
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シリーズは10月から日本のアニマックスで放映を開始するほか、世界各国のアニマックスでも放映を予定する。しかし、これまで放映予定とされていた米国はアニマックスがネットワークを持たない。このため作品がどの局で放映されるか注目が集まっていた。
G4はゲームを切り口にポップカルチャーを広く取り上げ人気を呼んでいる新興の有力チャンネルである。そうしたG4が、同局に相応しい作品と判断したようだ。
また、イベントでは第2作となる『ウルヴァリン』のポスタービジュアル、キャラクター、キャラクター設定も紹介された。こちらのキャラクターにも、日本人キャラクターが見られる。『アイアンマン』に引き続き、日本が舞台になるようだ。こちらの国内放映は2011年初頭とみられる。
コミコンインターナショナル (Comic-Con International)
/http://www.comic-con.org/
マーベル /http://marvel.com/
G4 /http://g4tv.com/
マッドハウス /http://www.madhouse.co.jp/