ゲームの祖「スペースインベーダー」にハリウッド映画化企画
米国のメディアが伝えるところによると、大手映画会社のワーナ・ブラザーズは、1978年にゲーム会社タイトーが開発し、リリースしたアーケードゲーム「スペースインベーダー」の映画化企画を進めている。
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現在のゲームから見れば極めてシンプルだが、その単純であるが故の奥深さもあり、世界的な大ヒットになった。世界のコンピューターゲーム史からも欠かせない作品だ。
報道によればワーナ・ブラザーズは現在、ゲーム開発元のタイトーと映画化権の交渉中である。権利関係が全てクリアになれば、『デイ・アフター・トゥモロー』のマーク・ゴードン氏、ジェイソン・ブラム氏、ガイモン・キャサディ氏という大物プロデューサー3人が作品に携わる予定である。
映画はゲームのコンセプトを活かした宇宙ものとなると見られる。ゲーム自体に明確な物語がないため、かなり自由にハリウッドスタイルの映画と翻案することになるだろう。ハリウッドに数多い企画段階のプロジェクトではあるが、原作が変わっているだけに今後の展開気になるところだ。
今回の「スペースインベーダー」の映画化企画は、近年のハリウッドで注目されている日本のアニメ、マンガ、ゲームの実写映画化というトレンドのひとつとも言えるだろう。しかし、それと同時に、もうひとつ別のハリウッドのトレンドである人気玩具ブランドの映画化とも重なる。
これは2007年の『トランスフォーマー』の実写映画の大ヒットをきっかけに起こったものだ。例えば2009年には、キャラクター玩具のG.Iジョーが大型映画化されヒットしている。この動きは現在は、バービー人形やブロック玩具のレゴ、ボードゲームのモノポリーといったものの実写映画化企画にまで広がっている。
勿論こうした玩具には、「スペースインベーダー」と同様、固有の物語が存在するわけではない。むしろ、物語はさして重要でなく、映画化会社が期待するのは、長年愛され続けてきた商品の持つブランド力である。高い知名度とその商品が持つエンタテイメント性豊かなイメージこそが大切なのだ。
そうした商品はブランド力が高い一方で、自由に物語を作れるという利点を持っている。旧作と比較される、原作ファンから厳しい目を向けられるリメイクや、人気アニメやマンガ、コミックスよりもむしろ映画向きなのだ。
そう考えると一見は無謀に見える「スペースインベーダー」の映画化プロジェクトも、かなりの合理性を持って映る。その実現も信じたくなる。そして、もしかしたら今後は「スペースインベーダー」だけでなく、「パックマン」や「テトリス」といった定番ゲームのハリウッド映画化が次々に浮上する可能性もあるだろう。
《animeanime》