「ノイタミナランナップAR記者発表」と題されたイベントでは、2010年のラインナップを発表。『四畳半神話大系』、『もやしもん』、『海月姫』、『さらい屋五葉』、『屍鬼』各作品から新情報が次々に飛び出し、そのキャストやスタッフの豪華さがファンに大きな驚きを与えた。
また、今回の記者会見の様子はノイタミナ公式サイトからUstreamで配信され、2000人を超えるユーザーがこの様子を同時視聴した。さらにtwitterでも中継、ノイタミナの特徴である「革新性」、「先進性」が、演出された。
まず記者発表に登場したのは、4月22日から放映される『四畳半神話大系』と15日より放映される『さらい屋五葉』である。『四畳半神話大系』では初公開のPVを紹介、オープニングアーティストASIAN KUNG-FU GENERATIONとエンディングアーティストのいしわたり淳治&砂原良徳 + やくしまるえつを告知する。
『私』役の浅沼晋太郎さん、明石さん役坂本真綾さん、小津役吉野裕行さん、樋口師匠役藤原啓治さん、城ヶ崎先輩役諏訪部順一さん、羽貫さん役甲斐田裕子さんと豪華キャスト陣の発表で会場を沸かせた。拡張現実(AR)を利用して、浅沼晋太郎さん演じる『私』が「四畳半主義者宣言」を語る口上の文字が流れ出した。
オノ・ナツメさんの原作をアニメ映像にする『さらい屋五葉』は、ハイクオリティな映像、演出に定評があるマングローブが制作を行う。監督・シリーズ構成には望月智充さん、キャラクターデザイン中澤一登さんが参加する。記者発表ではimmiが歌うオープニング・テーマ「Sing of Love」、Rakeによるエンディング・テーマ「all I need is…」(唄:)の決定も告知された。
さらに会場には主人公 秋津政之助役の浪川大輔さんと弥一役の櫻井孝宏さんが登場した。浪川さんは「PVの完成度を見て、ハードルが高い作品になりそう。作品の世界観の雰囲気を崩さずに、更にアニメとしての要素をプレス出来れば嬉しいです」とコメント、櫻井さんは「視聴者の皆さまの心を拐かしたい。」と話す。
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写真:『さらい屋五葉』キャスト陣
7月から『もやしもん』は、ノイタミナ初の実写ドラマ作品だ。しかも、2007年に同じノイタミナで放映されたアニメ版と同じ白組が制作を手掛ける実写映像と3DCGの合成が注目される。
監督には『トミカヒーローレスキューファイヤー』シリーズの岩本晶監督、シリーズ構成はアニメ版『もやしもん』」も担当する高橋ナツコさんが参加する。
沢木惣右衛門直保役の中村優一さん、武藤葵役の ちすんさん、美里薫役西田幸治さん(笑い飯)、川浜拓馬役木村明浩さん(バッファロー吾郎)、長谷川遥役加藤夏希さん、及川葉月役はねゆりさん、樹慶蔵役黒沢年雄さんの決定も発表された。
中村優一さんは「沢木は菌が見える役ですが、実際の撮影は菌がいないなかでやらなければいけなかったのでとても難しかったです。人物と菌たちのコンビネーションを楽しんで見て頂けたら嬉しいです。この夏はもやしもんが日本中をかもします!」と意気込みを語った。
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写真: 『もやしもん』キャスト陣
同じ7月スタートの『屍鬼』は、ノイタミナでは珍しい2クール(半年間)の作品となる。『十ニ国記』などで知られる小野不由美の代表作をアニメ化する。山に囲まれた人口1300人の外場村に一組の家族が引越してきたことを発端に次々と起こる死の連鎖、めまぐるしく展開するストーリーと恐怖が魅力となる。これまでのノイタミナではあまりないタイプの作品だ。
そして 桐敷正志郎役にはGACKTが決定した。記者発表ではARの新技術「ピコポン」を利用して、GACKTのビジュアルが突如映し出され、参加者を驚かせた。そして、ビデオメッセージにてGACKTが「僕GACKTも今回の桐敷正志郎というキャラクターを通して、世の中の女性を一人でも多くドキドキさせたいです」とテレビアニメシリーズ初のレギュラー声優への意気込みが語られた。
最後に紹介された10月スタート『海月姫』もノイタミナらしい作品である。マンガ大賞2010にノミネートされた東村アキコの原作は、アニメ『夏目友人帳』、『デュラララ!!』などの大森貴弘さんが監督、ブレインズ・ベースが制作する。シリーズ構成に花田十輝さん、キャラクターデザインに羽山賢ニさんが参加する。
会場では東村アキコさんからのアニメ化に対するコメント「尼~ずの皆さんが・・・クラゲのクララが・・・アニメになるということは・・・あなたのお宅のテレビ画面にて・・・縦横無尽に動き、叫び、しっちゃかめっちゃかやっちゃう系!?」が発表。大森監督も作品に登場するクラゲ クララ風に「くらげオタクとしてははりきらずにはおれないでつ!」とコメントする。
2005年4月にフジテレビで放映を開始した「ノイタミナ」は、近年最も成功したアニメプロジェクトのひとつだ。コアなアニメファンに向けた番組が中心であった深夜アニメで、より幅広いファンを獲得すること目指してきた。
これまでの常識を覆す試みであったが、『のだめカンタービレ』シリーズや『もやしもん』、『墓場鬼太郎』などのヒット作が次々と誕生している。革新的な企画、話題性と同時に、深夜アニメでは異例の高視聴率も続出する。
ノイタミナを放映するフジテレビによると、ノイタミナが目指すのは「挑戦」と「多様性」だ。今後もこれまでにない作品を送り出し、アニメを通じて日本のエンタテイメント業界を牽引することを目指す。
「ノイタミナ」 公式サイト /http://noitamina.tv
2010年4月よりノイタミナ枠拡大 1時間枠化決定
フジテレビ「ノイタミナ」にて毎週木曜深夜放送
関西テレビ、東海テレビ、BSフジでも放送
『さらい屋五葉』 4月15日(木)から毎週木曜25時15分~
『四畳半神話大系』 4月22日(木)から毎週木曜24時45分~25時15分
『もやしもん』 7月から24時45分~25時15分
『屍鬼』 7月25時15分~
『海月姫』 10月24時45分~