映画1月中旬より北京と上海の50館で先行公開された後、1月18日からプリント上映200館に拡大、さらに1月28日からはプリント上映にデジタル上映も加え500館規模での公開を実現する。中国本土での日本アニメの劇場公開としては、数少ない大規模なものとなる。

(c) GOSHO AOYAMA / DETECTIVE CONAN COMMITTEE
今回の劇場公開は中国政府配給機関によって行われる。上映地域は、中国の主要都市およそ50に及ぶ。また、公開にあたり全ての上映用フィルムがニュープリントされるなど力が入っている。
映画のアニメ制作と海外販売を担当するトムス・エンタテインメントによれば、現地では新聞や雑誌、地下鉄・地下鉄駅構内、街頭の大画面モニターなどを利用した大規模なプロモーションが行われている。また、一部劇場ではチケットが完売するなど早くも人気を呼んでいる。
中国での海外映画公開は、許可制であることや配給会社が限られていることからかなりハードルが高いとされている。このため日本アニメでこれまで大規模な公開を実現したのは、『ドラえもん』の劇場シリーズなどに限られてきた。『名探偵コナン』は、今回この数少ないケースのひとつとなった。
トムス・エンタテインメントは中国の直接交渉を重ねてきた成果、日本の劇場版長編アニメにとっての画期的な一歩とする。これまでのテレビシリーズの放映やマンガ原作を通じた現地でのビジネスが評価されたものと言える。
トムス・エンタテインメントは、今後は中国での劇場版『名探偵コナン』シリーズの放送配給、映像ソフトの販売にも力を入れる。また、アジア圏全体で『名探偵コナン』のブランディングの強化を目指す。
トムス・エンタテインメント /http://www.tms-e.co.jp/
劇場版『名探偵コナン』 公式サイト /http://www.conan-movie.jp/