仏マンガ研究者グルンステンの特集シンポ 明治大学が開催
ヨーロッパを代表するマンガ研究者ティエリ・グルンステン氏が来日する。12月23日にグルンステン氏を招いた国際シンポジウム「ヴィジュアル・カルチャーと漫画の文法―ティエリ・グルンステンを迎えて―」が、明治大学駿河台校舎リバティタワーで行われる。シンポジウ
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グルンステン氏はマンガの理論的な研究、そして視覚文化についても造詣が深いことで世界的に知られている。今回の国際シンポジウムでは、そうしたグルンステン氏の英知に触れるものとなる。
シンポジウムはニ部構成となり、それぞれグルンステン氏の代表的な著書を取上げながら、その世界を探る。
第一部のテーマは、『線が顔になるとき』。本書はバンド・デシネから日本のマンガ、アメリカンコミックス、さらにジャンルを越えアート、思想、文学で顔から視覚芸術に迫る。グルンステン氏の本質に触れるものだ。
明治大学国際日本学部の高山宏教授と博物学者荒俣宏氏が、「『線が顔になるとき』を巡って視覚文化論の立場から」と題してグルンステン氏を語る。
第2部「『マンガのシステム』をめぐって~国境を越えたマンガ論の試み」には、グルンステン氏本人が登壇する。藤本由香里准教授の司会で編集家竹熊健太郎氏とマンガ評論家伊藤剛氏を交え、グルンステン氏の著書『マンガのシステム』を中心に討論を行う。
『マンガのシステム』は、この11月に野田謙介氏の翻訳で日本もで上梓されたばかりだ。コマ割りや余白、ページ構成、吹きだしなどの表現方法とその機能から、マンガについて批評を加えている。
シンポジウムは23日13時半から18時を予定、入場は無料で申し込みは不要の先着順となる。第二部では質疑応答も行われる。
*上記記事の中では、「マンガ」はバンド・デシネ、マンガ、コミックス全てを含む一般名詞としています。
明治大学国際日本学部特別シンポジウム
ヴィジュアル・カルチャーと漫画の文法―ティエリ・グルンステンを迎えて―
/http://www.meiji.ac.jp/koho/hus/html/dtl_0005230.html
日時: 2009年12月23日13時半~18時(2部構成・質疑あり) 開場13時
場所: リバティーホール(明治大学駿河台校舎 リバティタワー1階)
主催: 明治大学国際日本学部 [後援]国際交流基金
先着順・入場無料
第一部 『線が顔になるとき』をめぐって~視覚文化論の立場から
荒俣宏 × 高山宏
第二部 『マンガのシステム』をめぐって ~国境を越えたマンガ論の試み
グルンステン×竹熊健太郎×伊藤剛(司会:藤本由香里)
《animeanime》