昭和のマンガ編集者 加藤謙一を辿る展覧会 東京・本郷で
東京・文京ふるさと歴史館は、10月24日から12月6日まで、特別展「実録!“漫画少年”誌-昭和の名編集者・加藤謙一伝-」を開催している。特別展は、戦前、戦後を通じて、日本のマンガ雑誌、マンガ文化に大きな影響を与えてきた加藤謙一の業績を辿るものだ。
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今回は現代文化の一大分野として盛況を極めるマンガ文化の形成を、これまであまり取上げられることのなかった初期のマンガ編集者を通じて明らかにする。
加藤謙一氏は戦前に大日本雄弁会(現講談社)にて、「少年倶楽部」の編者者を務めた。そこで「少年倶楽部」を、当時の少年雑誌の中で売上高トップまで引き上げた。
戦後は学童社を設立し新たに「漫画少年」を創刊、その中で手塚治虫氏や石ノ森章太郎さんら、日本のマンガ界を背負う才能を次々に送り出した。いまのマンガ公募の原点とも言える、読者投稿のシステムを積極的に活用し、新人育成に尽力した。昭和10年代、20年代を代表するマンガ編集者である。
特別展では、展示を「絵画表現のあけぼの」、「少年倶楽部と講談社」、「学童社の設立」、「漫画、マンガ、MANGA」、「文京区と印刷・出版文化」に分けて紹介する。
11月7日には加藤謙一氏の子息加藤丈夫氏による「父、加藤謙一の思い出と学童社、漫画少年のふるさと文京」、11月21日には現代マンガ図書館館長内記稔夫氏による「『漫画少年』が後のマンガ文化に与えたもの-読書投稿欄が輩出した漫画家たち-」の記念講演も行う。(いずれも申し込み完了)また、10月28日、11月11日、25日、12月2日のそれぞれ1時半から展示解説を予定する。
特別展は10時から5時まで、月曜日は休館日となる。入館料は一般300円、中学生以下、65歳以上は無料である。また、同じ10月24日から12月6日の期間、豊島区立郷土資料館では、「トキワ荘のヒーローたち~マンガにかけた青春~」展も開かれる。
文京ふるさと歴史館 /http://www.city.bunkyo.lg.jp/rekishikan/
豊島区立郷土資料館 /http://www.city.toshima.lg.jp/bunka/shiryokan/
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