ドワンゴ第3Q ニコ動成長続くID1300万、有料会員37万人に
携帯コンテンツ事業やネット向けの動画事業を行うドワンゴは、8月6日に第3四半期の決算発表を行った。前年同期は赤字決算であったが、売上高も伸び、利益面ではいずれも黒字転換と好調な結果となった。
第3四半期までの連結売上高は1933億2100万円(前年同期比6.6%
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第3四半期までの連結売上高は1933億2100万円(前年同期比6.6%増)であったほか、営業利益は4億8300万円(同3億3400万円の損失)、経常利益は4億3200万円(同3億1200円の損失)、四半期純利益は3億4900万円(同7億7700万円の損失)である。
業績を支えたのは主要事業であるモバイル事業が順調であったためだ。売上高が前年同期比で6.3%増の132億6700万円となったほか、営業利益は35億5500万円(同37.9%増)となっている。人気アーティスや人気楽曲の権利獲得が着うたや着うたフルサイトの売上につながった。
ゲーム事業では「ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊」など人気タイトルもあったが、全体では販売計画に達しなかった。ゲーム事業の売上高は29億1900万円(前年同期比10.5%減)、営業利益は3億6000万円である。
ドワンゴのなかでも特に注目されているポータル事業、ニコニコ動画は成長が続いている。売上高は前年同期比73.8%増と急伸し、22億3500万円になった。
ポータル事業のドワンゴ全体に占め売上比率も前年同期の7.1%から11.6%に上昇し、1割を超えた。ニコニコ動画が、同社の主要事業のひとつに育ちつつある。
こうした成長はニコニコ動画の登録会員が依然成長を続けているためである。2009年6月末の段階で、登録会員数は1311万2000人、ニコニコ動画モバイルの会員数が377万9000人である。こうした会員数と視聴回数の伸びは、広告収入の増大につながる。
ID数の伸びは同社がこれまでのコアターゲットだけでなく、より多様なユーザー獲得を目指し始めたからである。その戦略事業であるニコニコチャンネルは平成21年6月末で180チャンネル、アニメ分野だけでも15チャンネルが設けられている。
さらに特典付きの有料会員ニコニコプレミアム会員も、36万9000人まで伸びている。2008年6月末にはおよそ20万人だったため、一年間でほぼ倍増したことになる。
こうしたニコニコ動画の収入の増加にも関わらず、ポータル事業はむしろ赤字が拡大している。営業損失は13億4000万円と前年同期の10億6000万円から広がった。
ドワンゴはこれについて、登録会員数の増加による設備投資や回線費用などの投資、ニコニコ生放送などのサービス関連の制作費用などへの投資のためとしている。動画配信サイトとしては大きく成功しているニコニコ動画だが、依然先行投資の時期にあるようだ。
ドワンゴ /http://info.dwango.co.jp/
ニコニコ動画 /http://www.nicovideo.jp/
《animeanime》