ハリウッド実写版「ボルトロン」 3度目のスタート
米国のエンタテイメント業界情報誌のハリウッドレポーター(Hollywood Reporter)によれば、日本のロボットアニメを再編集したテレビ番組『ボルトロン(Voltron)』のハリウッド実写映画化が新たな展開を迎えたようだ。
ハリウッドレポーターは、チャールズ・ローバ
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ハリウッドレポーターは、チャールズ・ローバン(Charles Roven)氏が率いるアトラス・エンタテインメント(Atlas Entertainment)が、北米でのテレビ再編集作品を管理するワールドイベント・プロダクション(World Events Productions)より映画権を獲得したと伝える。ワールドイベント・プロダクションも製作に参加するとしている。
作品はこれまで異なるチームで2度の実写映画化企画が持ち上がったが、いずれも頓挫した。一度目は2005年、『ロード・オブ・ザ・リング』や『キングコング』で知られるニューラインシネマとワールドイベント・プロダクションによる映画化である。
二度目の企画は、『トランスフォーマー』の大ヒットの直後、『Mr.&Mrs. スミス』などのヒットを持つニュー・リージェンシー・プロダクションが実写化権を獲得したと伝えられた。プロデューサーをマーク・ゴードン氏、製作を20世紀フォックスとし、契約調印の最終段階にあるとされたが実現には至らなかった。今回の企画はこれらに次ぐもので、三度目の正直となるかが注目である。
『ボルトロン』は、1980年代の米国のテレビでよく見られた日本のアニメを再編集して作られた番組である。日本の東映が制作した『百獣王ゴライオン』、『機甲艦隊ダイラガーXV』を再編集している。1980年代半ばに米国で放映されヒットしたが、現在でも熱心なファンが多いことで知られている。
同様の作品には、同じくハリウッドでの実写化企画が進む『超時空要塞マクロス』などを編集した『ロボテック(Robotech)』などがある。しかし、『ボルトロン』は知名度ではやや劣り、かなりカルトファンに支えられた作品である。
製作会社はまだ決定しないとしており、企画の初期段階とみられる。『トランスフォーマー』に匹敵するハリウッドメジャースタジオでの映画化を目指す。しかし、米国での企画立ち上げの難しさに加えて、日本の権利者との関係も複雑とされる『ボルトロン』の映画化が実現するまでのハードルはまだまだ高そうだ。
それでもワールドイベント・プロダクションは、『ボルトロン』の実写化を依然捨て難いと考えているようだ。2度目の企画が『トランスフォーマー』大ヒットの後、今回の企画がその続編『トランスフォーマー/リベンジ』の後に浮上して来たのは決して偶然ではないだろう。
ハリウッドレポーター(Hollywood Reporter)
/http://www.hollywoodreporter.com/hr/index
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