映像・音楽のファイルダウンロード違法化へ 改正法案可決
6月12日、参議院本会議で、著作権法の一部改正法律案が全会一致で可決、成立した。この法案の中には、いわゆるダウンロード違法化法案が含まれる。
法案の成立により、インターネットのユーザーが違法にアップロードされたと知ったうえで、故意にダウンロード行った
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法案の成立により、インターネットのユーザーが違法にアップロードされたと知ったうえで、故意にダウンロード行った場合が違法となる。インターターネット上の著作権者未許諾のアップロードとダウンロードの双方に違法性が適用されることになる。来年1月1日から施行される。
これまでの法律では、著作権のある映像や音楽のアップロードのみを公衆送信権の侵害としていた。一方で、ダウンロードについては、私的使用目的であれば違法でないと考えられてきた。今回の改正法案は、この部分を根本から変えるものとなる。
もっとも改正法案では、違法行為に対する罰則規定はない。ダウンロードの違法化は、その取締活動に合法性を与え、著作権者に許可を得ない映像や音楽のダウンロードに心理的な抵抗を設けるものと言っていいだろう。
実際にアニメの領域でも、動画投稿サイトや動画ファイルの共有サイトには違法なアップロードが少なくない。これがアニメの権利者の間では、深刻な問題となっている。
既にこうしたサイトでのアップロードに対する法的執行や警告は積極化しているが、法案可決により今後は、ダウンローダー側への啓蒙活動やネット上でのモラル向上も目指すことになる。
一方で、違法にアップロードされた著作権物がサイト内に残る大手の動画投稿サイトなどのより積極的な行動も求められることになるだろう。サイトのユーザーが、それと知らずにダウンロードを行う可能性があるからだ。
法案可決について映像や音楽の著作権関連団体は、概ね歓迎を持って受け止めている。日本レコード協会は、「今般、著作権法の一部を改正する法律案が可決、成立したことを歓迎すると共に、これまでの関係各位のご支援に深く感謝申し上げます。今後は、来年1月1日の改正法施行に向けて、改正の趣旨を十分に周知するための広報活動等の取り組みを続けて参ります」としている。
《animeanime》